インタビュー・コメント

ヴェウドゥム「USADAから司法取引を持ち掛けられた」

元UFCヘビー級チャンピオンのファブリシオ・ヴェウドゥムは、先日USADAから2年間のサスペンションを受けました。

彼の出場停止は5月22日に遡って実行されるため、復帰する資格を得るのは2020年5月ということになります。

最近USADAはジョン・ジョーンズに対して15ヵ月間のサスペンションを決定しましたが、ジョーンズがUSADAに対して他の選手の違反をリークする代わりに出場停止期間を短くした疑いも出ています。

ヴェウドゥムは『Combate.com』のインタビューで、USADAからジョーンズと同じことをするよう求められたと語りました。

「最も驚いたのはUSADAとの面談の終わりで、私はばからしいものを見たんだ。彼らは、“ヴェウドゥム、つまりこういうことなんだが、もし誰かについて話すなら・・”と言ってきて、それは司法取引と呼ばれるものだった。もし誰かについて密告するなら、サスペンションを短縮すると言っていたんだ。たとえ検査された製品であっても違反物質が見つかれば、あなたは何らかの代償を払わなければならないと言っていた」

「そういったオファーを私にしてきたんだが、誰かを密告するというのは私の道理に反する。誰かのことを話すことはできないね。たとえ私が何かを知っていたとしても、それをすることはしない。どうすれば自分のサスペンションを短くするために、誰かのことを密告するなんてできるだろうか?」

ヴェウドゥムはUSADAからの面談がデンバーにあるホテルで5時間行われていたと語ります。

「まるで犯罪者のように感じたよ。自分が何もしていなかったことはわかっているが、まるで私が犯罪者で警察と話しているように感じたね。2人のUSADAの男と話していて、彼らは私をいつも分析していた。私が罪悪感を感じていたか?私は何もやっていなかった。なのになぜこんなことをやっているの?って感じだったね。結局面談は5時間行われていたんだ。彼らはときに休憩したいか?って聞いてきた。でも私は休憩したくないと答えたんだ。あなたが求めるものなら何でも答えたいし、隠すものは何もないとね」

ヴェウドゥムは、最近ジョン・ジョーンズが2回目の違反だったにもかかわらず、15ヵ月の処分だったことに対して不満を語っています。

「名指しするつもりはないが、最近4年間のサスペンションを受けるはずだった男が15ヵ月になった。そして私は24ヵ月を受けることになった。なぜ?もしそれがもっと彼の回数を重ねた違反だったら?どうやってシステムが機能しているんだ?それは本当に奇妙なことだ」

2年間のサスペンションを受けた後、ヴェウドゥムは43歳になっていますが、まだ戦い続ける意思を明らかにしています。

「私はまだ戦い続けたい。毎日練習しているよ。もちろん試合があるときと同じ強度で練習しているわけではないけどね。別の国で戦うことも考えたりした。でも今はどうするかを見極めるつもりだ。まだUFCとは話さなければならない。まだ(UFCのスペイン語放送で)テレビのコメンテーターもやっている。多くのことが起こっているし、時には私も何かを言いたいけど後から後悔したくないから、少し時間を取って真剣に考える必要がある」

「どうなるか様子を見なければならない。私にはUFCと2試合の契約が残っている。2年間待たなければならない?別の国で戦うことができるか?何をすれば良いか?私にはまだわからない。まだ決めかねているところだ。私にはまだたくさんの考えがあるからね」

(mmajunkie)