インタビュー・コメント

ドナルド・セラーニが負けを認めるも引退はしないと語る

週末に行われたUFCファイトナイトでは、ドナルド・セラーニとニコ・プライスが対戦しました。

試合は3ラウンドで決着がつかなかったものの、ジャッジの一人が29対27でセラーニの勝利と判断するも、他の二人が28対28でドローと裁定したことから、マジョリティドローとなりました。

公式結果はドローとなりましたが、セラーニは今回の試合を負けたと認めました。

ジャッジ二人がドロー判定となったのは、プライスのアイポークがポイントに影響していたからで、もしそれがなければ29対28でプライス優勢となっていたからです。

セラーニは試合後の記者会見で今回の試合を負けたとし、自身のパフォーマンスを批判しています。

「ポイントを獲得していなければ試合に負けていただろう。私だって計算はできるよ。だから2020年は私の年ではないんだと思う。キャンプ中はずっと調子が良かった。カウボーイが復活すると期待していたんだ。でもダメだったね。これまでで最悪のパフォーマンスだった。自分自身に非常に腹が立っているよ。他に何と言えばいいかわからないが、今回は間違いなく負けだと思う。これで5連敗だ。仕事を続けるために戦っている者からすると、あまりいい仕事をしたとは言えないだろうね」

「他に何を話せばいいかわからないし、今夜は楽しめなかったよ。最悪だった。5連敗だよ。最も多く勝利していて、最も多くフィニッシュしていて、最も多くヘッドキックを決めているのにその後5連敗なんて信じられないね。メンタル面での課題が多いんだ。コーチやトレーニングパートナーとは全く問題ないし、全てが良好だよ。突然今朝調子がとても良いと感じたんだけど、ここに来たらこんな感じだ。何か極意があればいいんだけどね」

4連敗の後でドロー決着となりましたが、昨年5月のアル・アイアキンタ戦以来勝利していないセラーニは引退を否定し、年内いっぱいは休みを取って立て直すつもりであると語っています。

「(引退するかと聞かれて)それはないよ。自分のやっていることが間違っているのかを明らかにする必要があるだけだ。合っているかわからないが、何が原因なのかを突き止める必要がある。ペティスとの最近の試合はこれまでで最高の状態だったけど浮かれてしまっていた。その前のコナーとの試合は、人生で最大のチャンスだったが、そこにいたくはなかった。ケージの中に入りたくなかった。彼が入ってきたら私は出口を探していたんだ。平均以下のメンタリティだよ。それは本来の私ではない。でも絶対に引退はしないし、考えていない。数ヵ月間の休暇を取って立て直し、原因を究明する、それだけだよ」