インタビュー・コメント

アンソニー・スミス「大きなプレッシャーを感じていた」

週末に行われたUFCファイトナイトのメインイベントでは、アンソニー・スミスがデビン・クラークを相手に第1ラウンドサブミッションで勝利しました。

過去4試合中3試合に敗れていたスミスは試合後の記者会見で、連敗から脱出できた気持ちを語っています。

「勝つことがどんな感じなのか忘れてしまうよ。アマチュア時代の2006年に負けたときの気持ちは覚えているくらいだ。自分をかなり追い詰めていたと思う。クレイジーな1年だったし、勝てるとわかっている相手に負けると余計に傷つくね。もしグローバーとの試合が3ラウンドマッチだったら勝っていただろう。もし2発のキックを受けなければラキッチに勝っていたと確信しているよ。2人とも素晴らしい仕事をしていたし、素晴らしいライバルだ。時にそうやって上手くいかないこともある。COVID-19があったりノックアウトされて歯を失ったりとひどい状況だったから、自分の居場所に戻って来ることができて嬉しい気持ちだよ」

2020年はテイシェイラやラキッチに敗れたことで厳しい年になりましたが、スミスは低迷した理由としてこれまで以上にプレッシャーを感じているからだと語っています。

「正確な理由はわからないよ。けれどもプレッシャーは大きかった。賭け金が高いからなのか、それとも注目を集めているからなのかはわからないけどね。昔は誰も気にしていなかった。3連敗でも4連敗でもみんなはどうでもいいって感じだった。しかし今は世界中が注目しているし、噂にもなっている。彼はすぐに復帰するのか?健康なのか?彼が本当に望んでいるのか?って感じでね。色々な声が聞こえてくるからみんなが間違っていると証明したいけど、それがプレッシャーになるんだ。そこから負のスパイラルで他のことが気になりだす。今夜は勝つことがどんな感じだったかを思い出して自分ができることに集中していた。自分にできるとわかっていたし、あとはやるだけだったよ」

またUFCのダナ・ホワイトは試合後の記者会見で、勝利したスミスを称賛しました。

「彼は素晴らしかったよ。やって来たからメッセージを受け取った。彼は良い表情をしていたね」

「こういったことをやらなければいけないんだ。このビジネスでは誰とも戦わずに自分のポジションをキープしようとするヤツをよく見かける。そのやり方は間違っている。今夜彼がやったことが正しいやり方だよ。まだやれるのか?もしまだやれるのなら、若くてハングリーでポジションを奪って這い上がろうとしているデビン・クラークのような選手に今夜やったことをやるべきだ。そして彼は今夜それを行った。みんながそれを尊重しているよ」