UFC274ではローズ・ナマユナスがカーラ・エスパルザと対戦したものの、スプリット判定で敗れてタイトルを失うことになりました。
試合後は多くの人からナマユナスの強引さがなかったと批判がありましたが、フライ級チャンピオンのヴァレンティーナ・シェフチェンコはナマユナスが実力を出し切れていなかったとコメントしています。
シェフチェンコは『The MMA Hour』に出演して次のように語りました。
「あの試合で何が悪かったのかはっきりと言うことはできないけど、ローズはカーラと比べると全てにおいて上回っていると思うし、ただ彼女があまり使わなかっただけですね。ローズのレスリングはカーラに対してもっとポテンシャルがあると思うから、簡単にレスリングができたけど、自分のスキルを使わなかっただけでしょう。わからないですけどね。ファイターには時々あることです。前日はすごく調子が良くても、試合当日はもう戦いたくないみたいな感じですね」
「もしカーラがもっと攻撃的で、ローズが良いパンチを受けていたら目を覚まして戦い始めていたでしょうね。でもカーラは自分の仕事に徹していた感じで、絶対に自分のスキルを使わなければいけなかったから見事にやり遂げたんです。そしてローズは活発的ではなかった。でもその時に彼女が活発的になるかどうかは何とも言えない気がします。今私たちは何が起こり得るかを考えることができるけど、あのようになってしまった。ローズはとても良い選手だと思います。とても上手くて良いところをたくさん持っているけど、彼女らしくない一日でしたね」
また世間はナマユナスの婚約者でありコーナーにいたパット・バリーも批判していますが、シェフチェンコはコーナーが行うべき役割についても語っています。
「誰でも起こり得ることですが、私は毎回自分のコーナーを頼りにしています。なぜならもしそれが起こったとしても、彼らはこうしてくれとは言わないからです。彼らは怒鳴ったり、私に思っていることややっていることを言ったりします。時にはそれが必要なこともあるし、コーナーにある全てのマイクが余計なプレッシャーを与えている気がします。でも選手にはそんなこと必要なくて、背中をしたりほほを叩いたりすることが必要です。ただ目覚めただけでアドレナリンが放出されるんです。そんなときは問題ない、大丈夫だと感じることがあります。何もしないと疲れないんだけど、このままだとベルトを失う、試合に負けると思うようになるんです。ただ楽をするためにこのまま何もしないことを続けるのか？これが毎回私の背中を押してくれるんです。このままではダメだ、行って戦うんだって感じですね」
なおシェフチェンコは6月11日のUFC275でタイラ・サントスとのフライ級チャンピオンシップ防衛戦が決定しています。