インタビュー・コメント

アルジャメイン・スターリング「ガヌーがUFCを去ったのは残念だ」

元UFCヘビー級チャンピオンのフランシス・ガヌーはUFCと新しい契約に合意せず、契約解除によってフリーエージェントとなりました。

3月のUFC285では空位となったヘビー級タイトルをかけて、ジョン・ジョーンズ対シリル・ガーヌが行われます。

バンタム級チャンピオンのアルジャメイン・スターリングは『The MMA Hour』に出演し、ガヌーがUFCを去ったことについて次のように語りました。

「ぶっちゃけ悲しいね。正直言うと、(UFCとガヌーの)双方がしくじったと思う。フランシスが上り続けるためにはUFCが必要だったと思うよ。ジョン・ジョーンズのような選手に勝つことが、彼が次のレベルに進むための条件だと思う。それは紛れもない事実だ。今彼はフリーエージェントになって、他のプロモーションでどれだけのお金を獲得できるだろうか?内部情報を持っていないからわからないけどね。タイソン・フューリーとの試合が実現できるのか?もし実現するならいいことだし、大きな金額を生み出すだろうね。もしかしたらみんなには勝てるチャンスがないと思われているのかもしれない。でももし小さいグローブだったら面白いボクシングの試合になるだろう。だから俺はそのように考えているし、UFCの視点で考えても地球上で最もヤバいヤツを手放してしまった。なぜなのか?契約期間中にボクシングの試合をやりたがるから?コナーはやったのに、なぜフランシスはできないのか?それが理由で合意しなかったのかどうかはわからないが、部屋の中ではわからないことがたくさんあるんだろうね」

「もし彼がベラトールに行ったとしても、同じことをするのかどうかわからない。みんながベラトールのフランシスを見ようとするかどうかわからないね。だから本当はどういう戦略なのかわからないよ。ただ彼が何をするにしても、それが彼にとって最高の経済的な手段であることを願うばかりだ。 ジョン・ジョーンズとの試合は一度切りのものであるべきだったし、交渉の材料になるべきものだった。だってあの試合はもし彼が望むのなら、彼のキャリアを飛躍させるものだと思うからだ。もしかしたら彼はそんなこと気にもしていないかもしれないけどね」

スターリングはガヌー対ジョーンズを見たかった試合だとし、実現しなかったのは残念だと語りました。

「ブロック・レスナー対エメリヤーエンコ・ヒョードル、ヒョードル対ケイン・ヴェラスケスのようにチャンスを逃すのは悲しいことだ。みんなそういった試合を見たいんだろう?だからその試合をして、その後に何があってもまた振り出しに戻って交渉しよう。なぜなら両者の背中を押せるだけの十分な資金があり、みんながハッピーになれると思うからだ。UFCは資金が豊富だから、この地球上の誰とでもいくらでもやることができる。だから俺はただファンがこの試合を望んでいるんだから、この試合を実現する方法を考えようって思っているだけだ。それが今の考えだよ」

スターリングもUFCと争ったことがあるためガヌーの言い分も理解できるとしながらも、妥協点を上手く見つけて欲しかったと語りました。

「誰とも戦いたくないと言うのは簡単なことだ。昔俺はお金を気にせず戦っていた。その後このスポーツを2~3年続けているうちに実は体が衰えていることに気づき、本当はお金のことを気にするべきなのかもしれないと思うようになったんだ。フランシスはお金のことを気にしている。しかも彼はお金だけでなく自由のためにとまで言っている。みんなはお金のために自由を手放しているようなものだよ。 彼は両方を手に入れるための中間地点があると考えていて、俺もそれにはちょっと同意している。またUFCは他の選手がフランシスもやったんだから自分もいいだろうと言わないように、前例を作りたくないと考えているのかはわからないけどね。それは間違いなく起こり得ることだ。だがUFCは何度も何度もその芽を摘んできた。だから今回もそうなることはないだろうね」