インタビュー・コメント

ベラル・ムハマッド「コビントンが勝てば最悪な王者になる」

UFC288ではベラル・ムハマッドがギルバート・バーンズに判定で勝利しました。

ムハマッドは現在ウェルター級ランキング3位になっており、チャンピオンのレオン・エドワーズにはまず2位のコルビー・コビントンが挑戦することから、その次のタイトル挑戦が有力視されています。

しかしコビントンはムハマッドのこの試合でのパフォーマンスを批判しており、タイトルに挑戦するのはふさわしくないと主張しました。

ムハマッドは『MMA Fighting』のインタビューで、コビントンの主張に反論しました。

「コルビーはナーバスになっていると思う。彼は俺がこの試合に勝つのを見て、『やばい、もしかしたら自分の出番がなくなるかもしれない、ダナ・ホワイトの気が変わるかもしれない』と思っただろう。特にレオンはアブダビで戦いたがっているんだ。今彼は俺に対して、もう一度戦わなければならない、スターではないといった具合に裏で糸を引こうとしている。マスヴィダル戦のペイパービューはどうだったんだ?彼が戦った相手がペイパービューを引き上げたんだ。メインイベントに出ればクレイジーなことをするかもしれないし、試合には(ドナルド)トランプが来るかもしれないからタイトルに挑戦させようと言っている人たちがいるけど、ただのピエロだ。 彼に特別なものは何もないんだ」

「でも俺はこの試合に勝ったばかりで、10連勝中であること、3週間のショート・ノーティスで試合を行って世界第5位の選手を倒したことで世間に知ってもらえたことを彼も見ているだろう。(コビントンの)直近の勝利は12位との対戦で、フィニッシュすることができずノックアウトされそうになったんだ。だから今彼はすぐに10回連続でインタビューを受けて見出しにだろうと思っているんだ。彼は少し自暴自棄になっているが、それがいい。彼の中にある小さな恐怖心が好きなんだ」

ムハマッドはもしコビントンがエドワーズに勝った場合、防衛戦を行わない最悪なチャンピオンになると語りました。

「もちろん急きょ試合に出ることになったのは、ボスに気に入られるためでもあるし、必要とするときにすぐに出番を与えられる男であることを証明するためでもある。俺は口先だけではない。俺はチャンピオンになる。ただ座って動かないだけのチャンピオンにはならないよ。アブダビはUFCに、この選手を出場させたい、この選手にベルトを賭けて戦ってほしいと伝えているだろうし、金は動く。UFCはコルビーに時間や労力を割く価値はないと考えるべきだ。もしコルビーがレオンに勝ったら、あのピエロがベルトを手にすることになる。彼は最悪のチャンピオンになるだろうね。彼は2年間、勝利のパレードをするだけで何もせずに過ごすことになるよ」

コビントンとエドワーズのどちらと戦いたいかと聞かれたムハマッドは、エドワーズとの再戦に興味を示しつつも、対戦相手は気にしないと語りました。

「必要なことはすべてやった。他に戦う相手がいないんだから、レオンやコルビーの分が悪くなるだけだよ。なぜならどちらがその試合に勝ったとしても、さらに良くなった俺としか戦わないからだ。時間が経てば経つほど俺は良くなっていくんだ。3週間という短期間でこの試合に挑むことができたのは、俺がキャンプ以外でどれだけの努力をしているかということを物語っている。退屈だからと適当にやっている仕事がどれだけあることか。俺がやっているのは試合、トレーニング、睡眠、食事だけだ。何があってもそれしかやらないよ」

「個人的な気持ちとしてはコルビーと戦いたいと思っているが、選手としての感情ではレオンと戦いたいと思っている。レオン戦では1ラウンドで負けたとか、彼のことを悪く言う人がたくさんいたのに、あんなノーコンテストを受け入れて、それで満足して、それ以来俺から逃げているなんて、ライバルとしてどうかと思う。俺は彼を痛めつけて打ち負かし、1ラウンドだけと言ったのはそういう意味だったのだとみんなに示すためにその機会がほしい。だからこそ俺は何よりもその試合を望んでいるけど、どちらでも戦うよ」