インタビュー・コメント

コーリー・サンドヘイゲンがケガでしばらく離脱することを明かす

先週末に開催されたUFCファイトナイトのメインイベントで、コーリー・サンドヘイゲンはロブ・フォントを相手に一方的な試合展開を見せ、判定で勝利しました。

しかしサンドヘイゲンは上腕三頭筋を負傷したことで、今週手術を受けることが決定しています。

圧倒的な強さを見せたものの、グラウンドでの攻防が続いた展開に観客からはブーイングが起こりましたが、サンドヘイゲンは『The MMA Hour』に出演し、この厳しい状況について振り返りました。

「そこには2つの見方がある。UFCについて、そしてMMA全般について話しているとき、スポーツとエンターテインメントがぶつかっていることは理解しているよ。誰が一番いいバスケットボールができるかっていう話じゃない。誰が最高のバスケットボールができて、それでいて派手でいられるかといったようなことなんだ。それこそがMMAだし、それは理解しているよ。もし自分がもっとエンターテイナーでいられたら、間違いなくもっとエンターテイナーを目指しただろうね。でも当時は、妥協しているような気がして、リスクを冒す覚悟ができなかったんだ」

「それに加えて、スタンドのままだったらロブに大きなアドバンテージを渡していたような気がする。私とロブ・フォントのグラップリングの差はあまりにも大きいから、格闘家として私があれだけ優位に立っているのに、ロブにアドバンテージを与えてしまうのはとても愚かなことだ。それはバスケットボールをプレーしていて、シャキール・オニールが私を守っているのに、彼にポストアップしようとしたり、ペイント内でプレーしようとしたりするようなものだ。そんなことはしない。シャックが私を守っているなら、特に私が危うくなっているときは彼の方が有利だから、走り回って3Pシュートを打つつもりだ。だから勝利のために必要な対処法だったんだ」

サンドヘイゲンはキャンプ中に肘をケガしたことで出場を辞退することをも考えたものの、契約を実行したかったとし、自分のパフォーマンスがタイトル戦線に影響しないことを望んでいると語りました。

「ダナ(ホワイト)にはもう話をしたよ。本当はもっと打ち解けたかったけど、気が乗らなかったんだ。彼は冷静だった。彼はただ治すように言ってくれて、本当に親切だった。(ホワイトからは)変なところがなかったよ。そして最後の対戦相手の3人である私が倒したソン・ヤドンは非常にいい選手で、彼は本当にいい選手であることを証明し続けるだろう。いつかこの階級でベストな選手になるだろうね。チト(マルロン・ヴェラ)には大差で、ロブには圧倒的な大差で勝った。私が次のタイトル戦にふさわしくないという話し合いはあまりできないだろうね。前回の試合で勢いがなくなってしまったのはわかるけど、試合以外のことやケガのことを考えれば、あの試合内容で私を憎むことはできないよ。腕をケガしているのに、世界最高の選手の一人に50-45で勝っているんだからね」

ダナ・ホワイトは4ラウンド途中で席を立ったと報じられているものの、サンドヘイゲンはホワイトが試合が面白くなかったために席を離れたことを否定しています。

「どうだろう、みんながそう言っているのならたぶん本当だと思うけど、それはいろいろな理由が考えられる。それが試合のせいである必要はない。彼は忙しい人だからね。でも彼と話したとき、本当にフレンドリーで親切ですごく理解してくれたし、どうこうすべきだったなんて言われなかったよ。そんなことは一切なかった。全て理解してくれたんだ」

現UFCバンタム級チャンピオンのアルジャメイン・スターリングは、UFC292でショーン・オマリーに勝利すれば、フェザー級への転向を示唆しています。

そしてサンドヘイゲンがフォントに勝利した後、ヘンリー・セフードは次のバンタム級チャンピオン決定戦で、メラブ・ドバリシビリと戦うことが確実になったと主張しました。

サンドヘイゲンはセフードの発言に反論しています。

「わからないね。次にベルトを賭けて戦わなければならない他のみんなは、自分の主張をしなければならないと思ったんだ。でも状況が状況だからベストを尽くしたよ。さっきも言ったように、私は世界最高の選手の一人に50-45で勝ったんだが、その選手は2週間半前に決まって、私は作戦全体を変更しなければならなかった。準備していた相手ではなかったんだ。ヘンリーが何を言おうが勝手だが、とにかく彼は最初にタイトル挑戦という黄金の贈り物を与えられ、そして彼は負けた。今は1~2試合遅れているわけだ。私は少し離脱するから、彼らには幸運だったね。でも復帰した暁には、私が次のタイトル戦線に加わることになるだろうね」