インタビュー・コメント

元王者スターリングがUFC299メインの展開を語る

UFC299のメインイベントでは、ショーン・オマリー対マルロン・ヴェラによるバンタム級王座戦がお紺われます。

元バンタム級王者のアルジャメイン・スターリングは『The MMA Hour』に出演し、オマリーが初防衛戦にヴェラと戦うことについて語りました。

「スタイルという点では、いい試合には変わりない。誤解しないでほしいし、観るつもりだよ。ただUFCがショーンを引っ張り上げるために、このカードをこれほど何度もやる必要があると思ったのはちょっとおかしなことだ。実際みんなが(UFC)300(の対戦カード)にケチつけようとしていたのは知っているからおかしなことだよ。(UFC300で)みんなが望んだであろう多くの試合が、理由はどうあれ(UFC)299で組まれることになってしまった。結論を出すのにそれほど時間はかからない。もし誰かを育てたいなら、他の目玉となる人たちを連れて来ればいいんだ」

スターリングはUFC300でフェザー級への転向が発表されているためバンタム級には関心を示していないものの、ヴェラがタイトルを奪う意味はあると語っています。

「チト(マルロン・ヴェラ)は長期戦を戦わなければならないと思う。長期戦を戦いながら、少しずつ削っていく必要がある。すると彼のスタミナや打たれ強さで優位に立ち始めると思うよ。ショーンは打たれ強さがあるとは思えないし、メンタル的にもタフではないと思う。結果はまだ出ていない。つまりもし彼が『バンタム級最強を倒した』と言って気を良くしたいのであれば、まぁ現時点では僕とドム(ドミニク・クルーズ)なんだが、『それは君にとってどういう意味があるんだ?』みたいな感じで使いたいんだろう。彼の過去の試合を見ていると、打たれてもただ移動するだけだった。チトはアンドレ・スーカムタスと一緒のやつだ。彼の真価がどこにあるのかわからない試合もある。5ラウンドの試合なら、最後までやり抜けばチトはより強くなると思うよ」

スターリングはオマリーとヴェラの試合展開がどうなるかについて、考えを語っています。

「もしショーンが大きなダメージを与えて点数を稼ぎ、チト(マルロン・ヴェラ)を削ることができれば少しは失望させることができると思う。彼はスピードにアドバンテージがあるはずだ。『チトは遅すぎる、俺には当たらないよ』ってね。でもフットワークを多用するオマリーがケージをまわり続け、フェイントを多用するのであれば、それだけエネルギーを使うことになる。そして彼もまた体重をかなり落とす。というのも僕ほど落とさないからといって、僕と同じように痩せている。だから減量するときはかなり減量するんだ。そういう状況では、もし彼がエネルギーを効果的に出力できなければ、チトは彼をつかまえることができると思う。でも繰り返しになるけど、このマッチアップでは、ショーンの方がスキルが高い選手だと思うよ」

「チトにはレスリングのバックグラウンドはないけど、もし(オマリーが)またバナナの皮で滑って足の指を痛め、ショーンが仰向けになるようなことがあれば、試合は初戦と全く同じ結末を迎えることになると思う。彼は試合開始30秒で殺していたと言っていたね。つまりレオン・エドワーズはウスマンに20分間負け続けていたが、試合が終わるまで決着がつかないという展開は嫌いだ。だから今回も難しい問題だ。どっちを選ぶか迷うね。チトの方が少し実績があり、(強い選手と戦って)試されているから、それが違いになると思う。このような試合に臨む際には、ある時点で自分自身と真摯に向き合わなければならないと思うし、ショーンがこの試合に向けて正しい準備をしていることを願うばかりだ。最高の男が勝つかもしれない。ただ僕はこの結果に興味はない。メラブ(ドバリシビリ)が次にタイトルを獲ってくれるのであれば、本当にどうでもいいんだ」