UFC303のメインイベントでは、ライトヘビー級王者のアレックス・ペレイラがイリー・プロハースカを2ラウンドTKOで下し、王座防衛を果たしました。
ミドル級、ライトヘビー級で王者になったペレイラは、今後ヘビー級への転向を望む声があがっています。
しかしライトヘビー級ランキング2位のマゴメド・アンカラエフは『MMA Junkie』のインタビューで、ペレイラはまずまだ勝っていない自身と防衛戦をやるべきだと語りました。
「UFCではこれまで12試合して良い成績を残してきたが、アレックス・ペレイラはそうではなく、(この階級で)2~3試合しただけで大きく出世した。今彼はタイトルを保持していて、私は過去の全ての実績からタイトル挑戦に相応しいと思っている。今はこのチャンスを楽しみにしているよ。なぜみんなが彼はヘビー級に転向するだろうと言っているのかわからないよ。私はそうは思わない。レスリングのない彼にとっては本当に難しいことだと思う。もしかしたら1試合だけかもしれない。でも彼がライトヘビー級に上がってからはこの階級でやり遂げてきたと思うが、まだ私がいる。彼は私と戦わなかった。この階級のチャンピオンになりたいのなら、まず間違いなく私と対戦しなければならないと思う。そうすれば他の階級を検討できるかもしれないね」
打撃が強いペレイラにとって、アンカラエフはレスリングが強いため、これまでよりも厳しい相手になる可能性があります。
「アレックスに関しては、彼の過去の試合をいくつか見ればいい。(ヤン)ブラホビッチとの試合では、彼のレスリングはレベルが高く、アレックスにはあまり見せ場がなかった。アデサンヤと同じだ。彼らはどちらもストライカーだけど、アデサンヤはレスリングを見せることができていた。彼は素晴らしいストライカーだと思うが、常に前に出るタイプで、そこでミスを犯すこともあるし、私が彼を捕まえることもある。もし彼が打撃をやるなら、私たちには戦略がある。でももしここにレスリングが加わったら、彼に勝ち目はないと思うし、どうやって彼をフィニッシュするかいくつか選択肢が考えられる。確かにパンチは強いが、全体的に彼の立ち技は過大評価されている。ジャマール・ヒルとの試合を見てみるといい。彼はカウンターを狙っていた。プロハースカとの試合でも同じだ。彼もまた同じスタイルで前に出ているのがわかるだろう。彼は本格的な相手と対戦しなかったのが幸運だったね。レスリングもあるけど、立ち技で彼と戦う準備は出来ているよ」
アンカラエフはペレイラとの王座戦ならいつでも戦うとしながらも、理想は10月にアブダビで開催されるUFC308だと語っています。
「今のところ、特定の日程は決まっていない。今はビザの問題はないよ。有効なビザを持っているから、そこ(アメリカ)で戦うのも一つの選択肢だ。私はアブダビで戦いたいから、そこなら私にとってより良い場所になるね」