今週末にオーストラリアのパースで開催されるUFC305では、ドリカス・デュ・プレシとイスラエル・アデサンヤがミドル級王座をかけて対戦します。
これまでアフリカ人のUFC王者といえば、ヘビー級のフランシス・ガヌー、ミドル級のイスラエル・アデサンヤ、ウェルター級のカマル・ウスマンがそれぞれ王座を獲得したことがありますが、南アフリカ出身のデュ・プレシもまたその中に加わりました。
しかしデュ・プレシは王者になる前、アフリカで強くなったわけじゃない3人の王者を否定し、アフリカ人初の王者になると主張していました。
アデサンヤは『TMZ Sports』のインタビューで、デュ・プレシの考えを否定しました。
「彼には自分の発言に対する説明責任を果たしてもらいたいね。(ガーナ出身の)アブドゥル・ラザク(アルハッサン)は3週間ほど前の試合前に、『ドリカスのことは尊敬しているが、彼の発言は最低だ』と言っていた。彼はクソ野郎だ。だってドリカスはアフリカでトレーニングしたと言っているが、ラザクや俺のように、より良い機会を求めて自国を脱出せざるを得ない人たちと違って、彼は南アフリカで恵まれた生活のおかげでそれが出来ているんだから、決して理解できないだろう。だからフランシス(ガヌー)のように、砂漠を超えて海外にトレーニングに行かなければならない人もいる。もしフランシスのストーリーを知っていれば、アフリカで練習していなかったからといって、本当のアフリカ人チャンピオンとは呼べないなんて冗談だろう?彼は6~7回も砂漠に戻されて死にかけたが生き延びたんだ」
「たとえフランシスがチャンピオンでなくても、俺がチャンピオンでなくても、カマルがチャンピオンでなくても、彼は決してチャンピオンになれなかっただろうね。我々が彼のために道を切り開いたのに、彼はそこにやってきて全てを自分の手柄にしようとする。アフリカ人のチャンピオンが3人いて、自分が4人目になるというのはどういう考え方なんだ?それは植民地主義者の考え方だ。彼は自分の間違いを理解していないが、俺が彼に道を示してやるよ」
「彼はいつだってアフリカ人のチャンピオンだが、決して3人のチャンピオンの一人にはなれないんだ」