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桜庭大世、RIZINでのMMAデビュー戦で41戦のベテランと対戦

「ワオ!これはかなり経験豊富な相手だ」

伝説の日本人ファイター、桜庭和志の息子である桜庭大世は、RIZINの12月31日のデビュー戦をMMA41戦のベテラン、矢地祐介との対戦が決まったとき、そう反応した。

父親のキャリアを振り返れば、すべて納得がいく。

「サクJr.は柔道で育ち、PRIDEのリングで輝く父を見て育った。近年は総合格闘技への転向を表明する前にグラップリングコンテストでマットに入っていたが、まさかいきなりこれほど経験豊富な敵と対戦するとは思っていなかった」

現在55歳の桜庭は、日本のPRIDEのスター選手の一人として、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ、クイントン・”ランペイジ”・ジャクソン、イゴール・ボブチャンチン、ビクトー・ベウフォートといったはるかにヘビーな相手とリングを共にしてきた。
彼の息子にとって、同じ道を歩むことは運命の問題なのだ。
桜庭も矢地もライト級なので、体格的にはそれほど差はないが、経験値の差はあまりにも大きい。

「ある意味、近道すぎるかもしれないと思っていた」と桜庭は通訳を介してMMA Fightingに語った。
「でも、出場が決まってから、ちょっと考えて……自分の中で“よし、やるしかない”と思ったんだ。スターになるためにはいくつかの側面があって、そのひとつが、負けると思われている試合に勝つことなんだ」

矢地のMMA戦績は27勝14敗。シュートとPXCの元フェザー級王者で、2021年にはロベルト・サトシのRIZINライト級王座に挑んでいる。

桜庭は矢地について「デビュー戦ということで、僕にとっては間違いなくチャレンジになると思う。僕の名前が世間に知れ渡るのは間違いない。そういう意味で、自分がどれだけやれるか、とても楽しみだ。そして相手を倒したら、みんながどんな反応をするのかとても楽しみだ。」

サクJr.が 「父は海外のファイターと戦って、大きな相手と戦って名を残したと言っていたので、その遺志を継ぎたいと思います。より大きくて強い海外の選手と対戦するのは特別なことだと思うので、RIZIN DECADEでのスタートを切るのに矢地は最適だと思います。」

「柔道は結果が大事。勝つか負けるか、それは大きな違いだ」と桜庭。
「オリンピックに出るためには、勝たなければならないし、ポイントを稼がなければならない。私は非常に競技的な面を経験してきたけど、戦うとなると少し違うと思う」

「もちろん、結果は重要だが、どのように演技し、どのように戦うかだ。戦いには大きな側面がある。戦うことには大きな意味がある。困難に立ち向かい、逆境に立ち向かい、負けず嫌いとしてリングに上がることには大きな意味がある。たくさんのドラマがある。そういう試合には、試合中に語られることがたくさんある。人を感動させる戦い、人の感情を動かす戦い、それがプロのファイターとして求められることのひとつだと思います」