テレンス“バド”クロフォード――オマハの英雄がカネロ・アルバレス戦後、地元で勝利パレードで盛大に祝福されたその日の夜、まさかの事件に巻き込まれることとなった。パレードで街全体が歓喜に沸いた中、交通検問で突然警官に銃を向けられ、「銃になんて手を伸ばさない!」と両手を高く上げて警官の指示に従う様子がSNSで拡散。一瞬で全米の注目を集める騒動となった。
警察側の説明によれば、午前1時半前、危険な運転を理由に車を停車させると、運転席の足元に銃を発見。安全確保のため、車内の4人全員に銃を向けて車外に出るよう命じたとのことだ。運転していたのはクロフォード本人。結局、無謀運転で切符を切られるにとどまり、銃の所持も全員が合法だったことが判明。セキュリティー担当者も自衛目的で銃を持っていたのだという。
現場にはクロフォードの要請で監督官や警部も立ち会い、事態は慎重に対処されたが、警察本部長トッド・シュマダラーは「内部調査」を指示。世間への説明責任と信頼回復が急がれる状況となった。また、オマハ市長ジョン・ユーイングは今回の騒動を重く受け止め、クロフォード本人と直接話し、市民の安全と信頼関係の再構築に意欲を示した。パレードや祝賀イベントの喜びに水を差す形となった一件だが、公正な調査と透明性で事件の真相解明に臨むと約束した。
そして何より、この騒動の発端となったのは、テレンス“バド”クロフォードがカネロ・アルバレス戦で示した偉業――史上初、3階級で統一王者となる圧倒的パフォーマンスだ。事件について本人からコメントはまだないが、彼のキャリアと人間性は揺るがない!英雄の名にふさわしいクロフォード、その強さも芯の通った姿勢も末長く見守りたいところだ。予期せぬトラブルさえも乗り越えて、さらなる偉業と地元への誇りをみせてくれ、バド!今後のリングでも日常でも、“本物の王者”の活躍に期待したい!