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「もう一発蹴られたら終わっていた」ヴァルター・ウォーカー、折れた足でつかんだ奇跡の勝利!UFC 321の舞台裏を激白!

信じられないほどの執念と冷静さだった。ヴァルター・ウォーカーがUFC321でルイ・サザーランドにヒールホールドで一本勝ち――これでまさかの4試合連続サブミッション勝利だ。だが、その裏側は想像を絶するものだった。なんとウォーカーは、試合開始わずか数秒で“骨折”していたのだ。

試合冒頭、サザーランドのローキックを受けた瞬間に腓骨がヒビ割れ、足が動かなくなったという。「蹴られた瞬間、分かったんだ。『足が折れた』って」とウォーカーは語る。痛みを隠してテイクダウンを狙い、一瞬のチャンスでヒールホールドを極めた。冷静な表情の裏には、“一発蹴られたら終わり”という極限の恐怖があった。

「痛がる姿を見せたら、相手に“もう一回蹴れば倒せる”と悟られてしまう。だから隠すしかなかったんだ」

プロの意地だった。勝利後、骨折を明かしても誰も信じず、妻もコーチも「そんなわけない」と笑ったという。だが病院のX線が示したのは、完全に折れた腓骨だった。ウォーカーでさえ、結果を見た瞬間「冗談だろ、嘘だと言ってくれ」と呆然としたという。

それでも彼は奇跡的に手術を免れ、5~6週間での回復見込みと診断。「12月か1月に試合がしたかったけど、今はリハビリに集中する。2月か3月に復帰したい」と前向きな言葉を残している。極限の痛みの中でも意志を貫き、結果を掴み取ったヴァルター・ウォーカー。その姿は、まさに本物のファイターの証だ。

骨が折れても心は折れない。闘志は不滅だ。次にこの男がオクタゴンへ足を踏み入れるとき、観る者すべてが立ち上がるはずだ――不屈のファイター、ヴァルター・ウォーカーの第2章は、ここから始まる!