UFC228でダレン・ティルと対戦して防衛に成功したウェルター級チャンピオンのタイロン・ウッドリーは、自身が史上最高のウェルター級ファイターだと考えています。
世間一般では最高のウェルター級ファイターの一人としてジョルジュ・サンピエールが考えられていますが、彼はウッドリーとは戦おうとしていません。
サンピエールは史上最高の選手が誰であるのかを考えるのはとても難しいことであると『The MMA hour』で主張しています。
「戦うことは非常に難しいことだ。彼が史上最高のウェルター級ファイターだと思うのは彼にとって良いことだと私は思う。なぜならそれが彼に自信を与え、自信はファイターにとって大きな役割を果たすからだ。しかし同じことを主張できるファイターは他にもいる」
「誰が史上最高だと言うのは難しく、現時点では最高の選手の一人であるマット・ヒューズのような選手もまたいることは確かだ。このような選手が何人かいて、私はタイロン・ウッドリーのことを素晴らしいファイターだとは思うものの、史上最高の一人だとは言えないね。時にこのスポーツでは彼らがチャンピオンになることもあるが、タイトルに挑戦するということで言えば他の選手よりも苦労してなかったりもする」
「タイロン・ウッドリーはスティーブン・トンプソンのような素晴らしい選手を経なければならず、彼の最後の試合でダレン・ティルと対戦したときは優れたパフォーマンスだった。ダレン・ティルは無敗だったので過大評価されていたね。タイロンが彼の動きを止めたのはすごく良かった。タイロンのレガシーの点で考えると良い方法だね」
サンピエールは昨年11月のUFC217でマイケル・ビスピンに勝利してミドル級タイトルを獲得しましたが、それからすぐに潰瘍性大腸炎によりベルトを返上することになりました。
それからもうすぐ1年が経とうとしていますが、サンピエールは復帰することについて注意する必要があると語っています。
「私にとって悪い経験だった。試合に勝ち全てが素晴らしいものだったが、私にとって最も重要である健康を害してしまった。私は絶対に再び健康を害したくないと思っている。でも今は良い状態だよ。潰瘍性大腸炎から回復するために、いくつかの薬物用法や抗炎症剤を使ったり、断続的にファスティングをしたりしていたんだ」
サンピエールは健康問題とは別に、復帰に対しては自身のレガシーに対しても考える必要があると語っています。
「私が試合に復帰するためには、勝つことより負けたときの方がより多くを失うことを理解しなければならない。タイロン・ウッドリーは負けるよりも勝つことで多くを得られるから、私と戦いたいと思っている。もし彼が私を倒せば、レガシーや人気という点でたくさんのものを得るだろうね。恐れているわけではないが、実際に私が戦いに向かうときはいつも怖いものだ。誰と戦っても怖さはあるが、それは無関係なんだ。なぜなら私がやらなければいけないときには、きちんと実行するからだ」
「次の動きに対しては慎重に選ぶ必要がある。私が得られるものは何なのか、失うものは何なのかを確認しなければならない。私がマイケル・ビスピンと戦ったときは、両方の側面からお互いにメリットのある状況だった。もし私が負けていたら多くを失っていたが、勝てばより大きな勝利を手にすることができた。今タイロン・ウッドリーと戦うことは、彼は最後の試合で少しだけ株を上げたが、私にとってはまだお互いにメリットがある状況とまでは言えないね」
(mmafighting)