フランシス・ガヌーは、UFC北京で行われたメインイベントでカーティス・ブレイズ戦を45秒でTKO勝利を収めました。
過去2試合敗れてきたガヌーからすれば素晴らしい勝利となりましたが、この劇的な勝利であっても過去を反省して奢ることはないようです。
ガヌーは試合後の記者会見で、今回の勝利について慎重かつ謙虚に語っています。
「今夜ここに出場する前、1年間このような勝利はなかった。2018年、私はまだ勝っていなかったんだ。勝ちたいモチベーションは多くのことから生じてきたんだと思う。もちろんこのような勝利をするのは良いことだけど、時にそれは厄介なことがある。これをとてもイージーなことだと思ってしまい、その後それがイージーでなくなったときには失望してしまうんだ。だから勝つのは良いことだけど、私は自分がやりたいことを理解しているし、自分のモチベーションに焦点を当てている。それも踏まえて良かったということだ」
ガヌーがブレイズに勝利したことで、気になるのが次の対戦相手です。
ヘビー級チャンピオンのダニエル・コーミエや1月に敗れたスティーペ・ミオシッチと対戦したいかどうか尋ねられたガヌーは次のように語っています。
「今コーミエはこの階級のチャンピオンであり、私の最後の数試合は全く良くなかった。だから自分に今そのチャンスがあるとは思っていない。だからこれら2人のファイターのうち、私が戦えると思うのはスティーペだ」
今年に入って負けが続いていたガヌーでしたが、様々な葛藤を経て、気持ちがスッキリした状態にあることを明らかにしています。
「楽しむために今夜私は戻ってきた。直近の試合では、どうなるのか心配しすぎていて全く良くなかった。私の心の中ではたくさんのものが駆け巡っていたんだ。その後、私は時間をかけてなぜこのスポーツを始めたのかについて考えてみた。始めたころの私の夢はワールドクラスのボクサーになることで、その後MMAを始めた。なぜMMAに足を踏み入れたのか?楽しかったからだ」
「だから何を目的にしてきたのか、何が目標なのかを思い出させてくれるが、何よりもまず楽しんでいるんだ。そして今夜楽しんでここへ来ることができて本当に素晴らしかった。楽しかったね。私はダメージを受けなかったので、次を戦う準備が出来ているよ」
「家に帰って時間を取り、良い気分を味わい、このプロセスを楽しむつもりだよ」
(mmafighting)