ライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフがUFC249に出場できないと明らかになったとき、このイベントは新しいメインイベントを必要としていました。
そんなときウェルター級チャンピオンのカマル・ウスマンは、短い準備期間でマスヴィダルとの対戦を行う意志を示したものの、最終的にUFCからマスヴィダルとは条件が合わなかったと言われたようです。
ウスマンは『MMA Fighting』のインタビューで、マスヴィダルとの対戦が実現できなかったことについて次のように語りました。
「彼ら(マスヴィダル)の側から何を言われたのか正確なことはわからないが、UFCがそんなことを言うってことはおそらく彼らが『1000万ドル欲しい』みたいなあり得ないクレイジーなことを言ったんだろうって思っているよ。だがそれは『今は戦いたくない』って言うよりも簡単に断ることができるからね」
「私は戦う準備が出来ていた。ジムでトレーニングをしていたんだ。その機会が訪れる前は定期的なトレーニングはしていなかったが、その後トレーニングによって減量を始めたよ。2週間で体重を落として戦うために25ポンドの減量をすることになるかもしれなかったし、イベントを救うために戦うつもりだったけど、彼にはその考えがなかったようだね」
マスヴィダルと彼のチームは試合を受け入れたと言及したものの、最終的に対戦カードが決まることはありませんでした。
ウスマンはマスヴィダルの背後にマネージャーが存在しているとし、全てはこのマネージャーによって管理されていると語りました。
「今の段階で人々に理解されにくいのは、みんなはマスヴィダルが全て仕組んでツイートしているとはわかっていないことだ。彼がインタビューのカメラの前に立つときやツイートの大部分は、全て彼のマネージメントがやっていることなんだ。私はそれを理解している。彼らにとってはマーケティングなんだよ。彼らはこれを彼のブランドを成長させるチャンスだと考えている。彼は18年間やってきたがそれが実現してこなかった。今がチャンスだと思って積極的に動いているんだ。でも全ては彼のマネージメントが原因でこうなってしまったんだよ」
最終的にUFC249はイベントそのものが行われなくなりましたが、すでにUFCは5月9日に次のイベント開催に向けて動き出しています。
ウスマンとマスヴィダルは当初7月のイベントで対戦が行われる予定でしたが、現時点でこの試合の契約などは行われていません。
ウスマンはもしUFCが望み、適切な報酬が支払われるのであれば、5月9日にマスヴィダルと対戦することも構わないと語っています。
「報酬が伴っている限り、いつでもやり合う準備は出来ているよ。だからもし5月9日に何かが起こって、彼らが私を必要としているなら戦う準備が出来ている。きちんとした報酬を受け取れるならね」