インタビュー・コメント

消防士として働くミオシッチ「人助けが大好きだ」

UFCヘビー級チャンピオンのスティーペ・ミオシッチは、昨年8月にダニエル・コーミエに勝利してタイトルを奪還して以降、試合を行っていません。

ミオシッチは目のケガからの復帰を目指しており、自宅でストレッチをしているものの、復帰がさらに遅れる可能性を示唆しています。

しかしミオシッチは自身の復帰よりも、現在世界中で起こっているパンデミックの方が心配だと『MMA Junkie』のインタビューで語りました。

「それについては何も心配していないよ。それより今は世界で起こっていることの方が心配だよ。格闘技はなくなるわけではない。常にそこにあるものだ。起こっているその問題から解放され、みんなが再びいつもの生活を送れるように安全を感じれるようにならないといけないね」

ミオシッチはアメリカのオハイオ州で消防士として、時にはファーストレスポンダー(初期対応者)としても働いています。

現在は新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますが、ミオシッチはその恐怖と戦いながらも、自らが選んだ道であると語りました。

「恐怖だし、特に娘や妻と一緒にいるときはそうだ。家には(ウイルスを)持ち込みたくないと思っている。それと同時に私たちが志願したものだ。ファーストレスポンダー、消防士、救急隊員、看護師、医師などの仕事がそうだね。だから彼らはこうなることが起こる可能性があるとわかっているはずだよ」

ミオシッチが働く消防署では新型コロナウイルスに関する電話が少ないとし、それは一般の人たちがプロトコルに従っているためであると語っています。

「私たちは何かおかしなことやたくさんの電話は受けていないんだ。何度かあったけど、特別なことは何もなかったよ。それは素晴らしいことだ。みんなが実際に聞き入れてくれているということだからね」

プロアスリートとしてもすでに成功しているミオシッチですが、現在でも消防士の仕事を続けているのは好きだからだと語りました。

「自分のやっている仕事が好きなんだ。ハードワークすることから立ち止まったり逃げたりするつもりはないよ。私が消防士や救急隊員になったのは、人生でずっと助けられてきたからだ。これは私の恩返しだよ。人助けが大好きだ。それに恩返しをするのが好きなんだ」