BMFチャンピオンのホルヘ・マスヴィダルは、現在UFCに対して不満を表明しています。
マスヴィダルは『ESPN』のインタビューで、UFCに対する不満の理由について語っています。彼は正当な利益は自分がもらうべきだと主張しています。
「基本的にはより多くのお金を要求しているわけではなく、より大きなレベニューシェア(利益の配分率)を求めているんだ。これに多くの疑問を持っていて、NBA、NHL、野球(MLB)などは、私が思うに組織と選手で50%ずつだ。フットボール(NFL)は47%だと思う。でも私の分は18%なんだ。だから頭の中でこういう疑問が生まれるんだよ。ケージを組み立てるのにそんなにお金がかかるのか?運営費がかかる?何でそんなにお金がかかるのかってね」
UFCのダナ・ホワイトはマスヴィダルやジョーンズの件について、新型コロナウイルスによって無観客開催のために財政的に厳しいことから選手がより多くのお金を求めるのは良識的ではないとしています。
しかしマスヴィダルは、そもそもUFCでは会場で生まれた収入について選手は受け取っていないのだから、現在の状況とは何の関係もないと語っています。
「私にとってそれは何の意味もないんだ。彼らが販売しているホットドッグやピニャ・コラーダ、ゲート収入などはファイターには支払われていない。私たちはそこから何も得ていないから関係ないことだね。何もわかっていないファイターは違うことを言うかもしれないが、ゲート収入やTシャツの売上から何も得られていない。なぜ自分の仕事を少ない割合でやらなければいけないのか?もし彼らが私たちに40%や50%分を与えてくれたら、違った状況になるだろうね。もちろんNBAや他のスポーツは観客を入れられなかったり開催できなかったりする。しかし私たちはそもそも与えられていない。30%がバックされればたいていの人はハッピーだろうが、それすらないんだ。20%にも満たないんだからね。疑問があるから答えて欲しいよ」
ウェルター級チャンピオンであるカマル・ウスマンとの試合についてマスヴィダルは、2020年中に戦う可能性があるとしながらも、金額面で納得できていないと語っています。
「私とUFCは12月末から今後数試合について話し合っていたんだ。数多くのアイデアが色々と考慮され、何度も話し合っていたよ。彼らがオファーしてくれたものには全てイエスと答えた。望まれれば誰とでも対戦するって言ったんだ。でも何度かもめごとが起きて、数試合が失敗したこともあった。そして現在話し合っている試合では、彼らは全く協力的ではないんだ。チャンピオンシップをかけて戦おうとしているのに、前回の試合(対ネイト・ディアス)よりも少ない金額を提示されているんだ。多くのことが腑に落ちていないよ」