来月開催予定のUFC251では、タイロン・ウッドリーに勝利したギルバート・バーンズがウェルター級チャンピオンのカマル・ウスマンに挑戦する予定です。
当初はホルヘ・マスヴィダルが挑戦するのではないかと言われていたものの、マスヴィダルがUFCに不満を示したことから契約がまとまることはありませんでした。
UFCのダナ・ホワイトは今週ラスベガスにあるUFC Apexで行われた会見で、マスヴィダルの行動はこれまでの歴史でもよくあったことだとし、驚くべきことではないと主張しました。
「驚くべきことではないね。つまりこれが私たちの仕事だ。20年間これを続けてきたんだ。戦いたい選手は試合に出て、戦いたくなければ試合に出ない。そしてバーンズは世界ランキング1位の選手だ。だから1位対チャンピオンの試合になる。そして彼はたくさん戦いたいと思っているんだ。バーンズのように試合に出続けたいと考えている選手たちはケガをしていないし、それが最もスマートな方法だ。マスヴィダルは私にとって驚きではなかったが、彼はディアス兄弟に似ているね。自分の都合ばかりを優先させる。彼が望むならそうすればいい。何も驚くべきことではないね」
「今後10年間毎週末試合をするから、もし試合に出たいなら私たちに連絡をして欲しい。そうすれば試合のオファーをするし、もしそのオファーを受けたくないなら受けなくてもいい。これは以前からずっとそうだったんだ。みんな新しいドラマのように扱っているが、常に起きていることだよ」
また来月からはこれまで準備を進めてきたファイト・アイランドでイベントが開催されることになります。
ファイト・アイランドはアブダビのヤス島にあり、4つのイベントが行われる予定です。
これまでファイト・アイランドの詳細は明らかにされていなかったため、一部ファンからはビーチに設置されたオクタゴンで試合が行われるのではないかと予想されていたものの、ホワイトは現実的にそれは難しいと語っています。
「まず第一にライティンググリッドの問題がある。ビーチにライティンググリッドを置くことはできないからね。やってみてもいいが、それが上手くいくとは思えない。私は常に風や雨といった起こり得る全ての自然要素を恐れているんだ。アリーナの快適さと安全性を好んでいる。だから毎回そのようにしてやっているんだよ。ファイト・アイランドのファンタジーを実現するのはかなり大変なことだと思うよ。テレビで観るにもつまらなく見えてしまうと思うからね」
ホワイトはまた、現在行われているUFC Apexのオクタゴンは25フィートで行われているものの、ファイト・アイランドではフルサイズとなる30フィートで戦う予定だと語っています。さらに島には様々な設備があって、環境面では優れているようです。
「私たちは信じられないことをやってのけたんだ。セーフティゾーンと呼ばれるところがある。10平方マイル(約25㎢)の広さで、島にはホテルやレストランがあって、私たちだけしかいない。各選手にはプライベートのトレーニング施設がある。特別な体験になるだろう。とても素晴らしいね」
なおファイト・アイランドでのイベントは7月11日のUFC251に始まり、その後は7月15日、18日、25日に予定されています。