今週末に行われるUFC265では、デリック・ルイス対シリル・ガーヌによる暫定ヘビー級チャンピオンシップが行われます。
今週UFCのダナ・ホワイトはインタビューで、この暫定タイトル戦が行われるのは、ボクシングで言うところのIBF対WBCのベルト統一戦のようなものだと語りました。
しかし現ヘビー級チャンピオンのフランシス・ガヌーは『Sirius XM』のインタビューで、ホワイトのコメントに対して次のように反論しています。
「今日(ダナ・ホワイトから)IBFとWBCの統一されたタイトルのようなものになるというようなことを聞いた。そうではなく、そもそも統一されたタイトルはない。UFCのベルトは一つのプロモーションに対して一つのベルトだからだ。PFLがUFCに挑戦してベルトを統一しようというような話ではない。俺は戦うことを期待していたのに、彼らは暫定タイトルのようなものを出してきたんだ。過去にはスティーペ(ミオシッチ)が全く活動していなかったのに暫定タイトルを考慮されなかったこともあったから、とても驚いているよ」
「自分のことに関して言えば、何も良いことがない感じがするね。彼らは俺に良いものは与えてくれない。でも最近の試合を考慮して、俺に対してはUFCチャンピオンとして最低限の敬意を払ってもらうべきだと思っているよ」
UFCは今回のイベントでガヌー対デリック・ルイスの試合を望んでいたものの、ガヌーが母国のカメルーンへ帰国していたためスケジュールが合いませんでした。
UFCは最終的にルイスとガーヌによる暫定タイトル戦を行うことにしましたが、ガヌーはUFCが自分に対してプレッシャーをかけて変更させようとする方法の一つであると語っています。
「そのことについて非常に驚いたよ。試合に勝ってからちょうど2ヵ月半が経った頃で、この1ヵ月間はとても大きなプレッシャーだった。だがこのときはもはや何も驚くはずはなかったね。結局のところ、自分がまだUFCヘビー級チャンピオンだ。誰かが与えてくれたわけではない。自分で勝ち取ったものだし、俺のタイトルだ。今彼らが何をしていようと俺には関係ないことだ。もし誰かが自分は戦いたくないと言ったら、それは自分で何を言っているのかわかっていないということだよ」
ガヌーは相手が誰であってもチャンピオンとしてタイトル防衛を行っていく意思を示しています。
「誰と戦いたいかと聞かれたら、ジョン・ジョーンズと答えるだろうね。だがジョン・ジョーンズはすぐに戦わないことはみんなわかっていることだし、そこにこだわって彼を待つようなことはしたくない。俺は戦いたいし、チャンピオンとしてタイトルを防衛したい。でも俺はただ自分にとって正しいことをしたいんだ。それだけだよ。結局のところ、戦う相手が誰であるかは重要ではない。チャンピオンになると、全てのコンテンダーたちと戦うことになる。順番は関係ない。相手が正当なコンテンダーであれば戦わなければならない。そこに選択権はないんだからね」