インタビュー・コメント

ヴォルカノフスキー「チョークは深く入っていた」

9月25日にラスベガスで行われたUFC266のメインイベントでは、アレクサンダー・ヴォルカノフスキーがブライアン・オルテガを判定で破ってフェザー級タイトルの防衛に成功しました。

判定は3-0だったものの、第3ラウンドでオルテガが首を捕らえて得意のギロチンチョークを仕掛けてきたことで、ヴォルカノフスキーは最大のピンチを迎えることになりました。

ヴォルカノフスキーは試合後の記者会見で、あの場面は厳しい状況だったと語りました。

「深かった。ベルトを失うかと思ったね。だが逆境を乗り越えて、常に準備を怠らず、全力を尽くして決してあきらめない姿勢を示すことができたよ」

「あれはこれ以上ないくらい深かった。マジだったよ。変な声を出したのを覚えている。どんな声を出したかは覚えていないが、『クソ、このベルトを失いたくない』という変な声だったと思うよ」

ヴォルカノフスキーは三角絞めでも同様に負ける寸前だったと認めています。

「Tシティは柔術で有名な選手だ。そこまではされないだろうと思っていた。大したものだよ」

ジ・アルティメット・ファイターでは考えの食い違いがあった両者でしたが、試合を終えたヴォルカノフスキーはオルテガの打たれ強さを称賛しています。

「彼をつぶすつもりだった。第3ラウンドの後に彼はつぶれていたと思ったが、レフェリーは彼に質問をするために1分与えることにした。彼はまともに答えていなかったように見えたし、自分がどこに向かっているのかもわからないんじゃないかと思った。もう終わりだと思ったよ。その後俺がプレッシャーをかけると、彼は何事もなかったかのように反撃してきたんだ。彼はタフで打たれ強く、素晴らしかったよ」

今後についてヴォルカノフスキーはロックダウンやビザの問題などで、現時点では次のことはわからないと言及します。

フェザー級では11月13日のUFCファイトナイトでマックス・ホロウェイ対ヤイール・ロドリゲスが予定されており、この試合の勝者が次のタイトル挑戦者になると予想されています。

しかし次の試合まで時間がかかる可能性があることから、ヴォルカノフスキーはアメリカに留まってライト級への挑戦なども含めて早く次の試合を行いたいと語りました。

「11月までその試合が行われないから、戦いたいと思っているよ。じゃあ階級を上げてライト級でチャンピオンと戦うか?ロックダウンのせいで14ヵ月も試合を離れていたから、何かやらせてくれないだろうか。ひどい状況だからロックダウンを乗り切るためにこっち(アメリカ)に来ようかと思っている。だからこそ今回の試合はニュージーランドやオーストラリアなど、苦境に立たされている母国にいる人たちのためのものだと言ったんだ」