UFC281でダスティン・ポイエーは、第3ラウンドサブミッションでマイケル・チャンドラーに勝利しましたが、試合中に相手の口に指を入れたことが問題となりました。
チャンドラーはバックコントロール中に手を伸ばしてポイエーのあごをつかんだのは、間違いなく自分の意思だったとしています。
故意に反則をしたわけではないものの、それも選手であることの一部であるとし、ベストを尽くしても時には失敗することもあると語りました。
「何度も練習してきたことだが、相手の背中を取り、手を伸ばしてあごをつかみ持ち上げてからチョークを狙うんだ。だから謝る必要があるかな?そうは思わないよ。あれはダーティーだとか、あれは違反だと言われるようなことだったかというと、そうだね、確かにその通りだと思う。でも31試合して俺の評判は知っての通りだ。このスポーツでは評判がいいんだ。このスポーツが大好きだ。不正はしないし、勝つためにズルはしないよ」
「今回は不運な状況であり、起きて欲しくないことの連続だった。だがそのためにレフェリーがいる。レフェリーが一つ一つのやりとりに注目してわざとやっているのか、それとも無意識にやっているのかを教えてくれていた。まぁでも(ダーティファイターと呼ばれるのは)良い気分ではないね。勝っても負けても引き分けても何があっても言う人はいるし、そんなこと言われても困るよ。でもこのスポーツが大好きだし、不正をすることは決してない。現実を変えることはできないけど、これまで31試合でわざと不正をしたことは絶対にないよ」
チャンドラーはポイエーが試合中に出した自分が悪いという明確なシグナルがあったと指摘し、それは起こったことに対して適切な反応であると語っています。
「彼は俺の指を噛んだがそれは不正ではない。なぜなら俺の指は彼の口の中にあってはならないからだ。そのときに俺はあごじゃないと気が付いたんだ。というのも彼が俺の手を噛んで、そのときに手を離したからね。ちょっとおもしろい。それを軽んじたりすることはないけど、総合格闘技の選手としてやっていることを考えるとね。たとえ彼の手が俺の口の中に入っていると思おうが思うまいが、、俺は全く同じことをしただろうね」
ポイエーに関してはライバル関係が続かないことを望んでいるものの、一度対戦した相手を制御することはできないと語りました。
「気にしていないと言うつもりはないよ。これまで戦ってきた全ての選手、そして我々の仕事に携わる全ての人に多大な敬意を払っている。今度彼に直接会ったら最近どう?って言うよ。彼がどう反応するか見てみたい。思うに、我々はみんなひどく神経質なときがあるのではないだろうか。でも俺が間違っているかもしれない。いずれにしても彼に対して悪意は持っていないよ。我々の関係が険悪であろうとなかろうと、そんなことで眠れなくなることはない。でも残念だ。彼を心から尊敬している。彼は正々堂々と俺を打ち負かした。あの夜は彼の方が上だったし、この先どこかでもう一度やるなら、もっといいストーリーになるはずだよ」