ケルヴィン・ガステラムとダスティン・ストルツフス――ともに背水の陣で迎えるNoche UFCのミドル級注目マッチ！ベテランのガステラムは、前戦ジョー・パイファー戦での敗北からの再起に強く燃えている。今年のミドル級戦線は激変しており、カムザット・チマエフがドリカス・デュ・プレシから王座をもぎ取ると同時に、イマボフやデ・リダー、ヘルナンデスら新勢力も台頭。「RDR（レイニエ・デ・リダー）はチマエフ最大の脅威」とガステラム自身も語り、時代の荒波を感じ取っている。
対するダスティン・ストルツフスは、「今がキャリア最大の正念場」と自覚。UFCでの戦績は3勝6敗と厳しいものだが、「とにかく勝って連勝を作りたい。これを逃したら先はない、すべてを出し切るだけだ」と気持ちを新たにしている。もともとContender Series出身で試合ごとに全力を尽くすスタイル。だが長年コンシステンシー（安定感）の壁に泣かされ、「この試合でようやく新しい道を切り拓く覚悟を固めた」と本人も口にする。
ストルツフスは「グラップラーとしての自負と成長したスタンドの自信」を持ち、フィニッシュ勝利への強い執念もみせる。一方でガステラムは「今回のためにパット・ダウニーと最終調整し、どんな相手でも打ち合いにもグラウンドでも真っ向勝負できる状態だ」と手応え十分。ベットオッズでもガステラム有利との見方が多いが、ストルツフスは「人生を懸けた大逆転」を虎視眈々と狙っている。
舞台裏ではガステラムもストルツフスも「一発勝負」「負ければ崖っぷち」の極限状態でメンタルを戦わせている様子。ストルツフスは「試合直前まで気持ちの浮き沈みはあるけれど、それも全部受け入れてオクタゴンに上がるしかない。“最大の舞台で自分がどこまでやれるか”を楽しむつもり」と語った。
サンアントニオで火花を散らす二人――ガステラムの復活か、ストルツフスの人生を賭けたサクセスストーリーか。老練さとサバイバル本能がぶつかる、この世代闘争を見逃すな！誰がミドル級戦線へ新たな爪痕を残すのか、その瞬間を見届けよう！