ディエゴ・ロペスがノチェUFCメインイベントで大金星！フェザー級新星・ジーン・シウバを2R4分48秒、豪快なスピニングバックエルボーからの追撃パンチで鮮烈にKOし、リングもSNSも騒然となった。下馬評は完全なアンダードッグ。それでも1Rから徹底した狙い撃ちでグラウンドとパウンドを展開し、シウバを血だるまに追い込む猛攻を見せた。
2Rに入ると逆にシウバも打撃で猛反撃。「お互いが倒し倒されのバチバチ」の真骨頂。特に後半はシウバが打撃の手数を増やし一時はロペスをぐらつかせ、このまま逆転かと思われた。だが刹那のスキを見逃さなかったロペスが、渾身のスピニングバックエルボーを炸裂させると、シウバはキャンバスに顔面から崩れ落ちる。レフリーがすぐさま試合を止めても、シウバは納得いかず大荒れ。しかし大流血してダウン状態では説得力はなく、現場も視聴者もストップは妥当と受け止めた。
ロペスは直近大会でアレクサンダー・ヴォルカノフスキーに判定で敗れたものの、「トップ選手にしかできない仕事」を今回きっちり果たした。「“レベルの違い”を見せたかった。今夜はそれを証明した！」と胸を張り、どんな相手でも次を受けて立つと高らかにアピール。ここから再び王座挑戦圏内に返り咲くのは確実だ。
対するジーン・シウバもこれが初黒星ではない。13連勝、UFC5連続フィニッシュと快進撃は止まったが、今回のような激闘に敗れた選手には「再浮上のチャンスは十分に巡ってくる」のがUFCの現実。彼自身も全力を出し切り、強豪を相手に“爪痕”を残したのは確かだ。
激闘の幕引きとなったノチェUFC――ディエゴ・ロペスの再覚醒とジーン・シウバの新たな物語から、ますます目が離せない！タイトル戦線は混沌の一途、2人の爆発力と復活劇が今後のフェザー級を加速させることは間違いない！ファンも業界も、この熱に心を揺さぶられる秋になるぞ！