ニュース

“UFCベガス110”アイザック・ダルガリアン戦で異常オッズ発生!団体が異例の声明を発表!

総合格闘技界に再び波紋が広がっている。アイザック・ダルガリアンが現地時間11月1日のUFC Vegas 110でヤディエル・デル・バジェに1ラウンドで一本負けした試合をめぐり、オッズの急変を受けてUFCが正式な声明を発表したのだ。オクタゴン入場直前に賭け率が大きく動くという異常事態。会場の熱気とは裏腹に、ベッティングサイトでは警告ランプが点滅していたという。

試合前、アイザック・ダルガリアンはすべての大手ブックメーカーで圧倒的な本命とされていた。しかし、試合直前になるとオッズは急落。一部のブックメーカーは「1ラウンドでの決着」など一部の特殊賭けを締め切るほどの混乱が生じた。試合はそのままダルガリアンの完敗に終わり、UFCはわずか1日後に彼をリリース。これにより、ファンの間では「何か裏があるのでは?」と憶測が飛び交っている。

UFCは声明の中で、「我々はIC360という独立した監視機関と連携し、試合ごとの賭け動向を徹底的に監視している」と発表。「この件を重大に受け止め、事実確認を進めている」と強調した。大手ブックメーカーのWilliam HillやCaesar’s Sportsbookも例外的に賭け金の返金対応を行うなど、事態は業界全体を巻き込みつつある。

UFCにおけるベッティングスキャンダルはこれが初めてではない。2022年にもダリック・ミナーとジェームズ・クラウスの一件が話題となり、クラウスは事実上の永久追放、関連選手も出場停止処分を受けた。現在もその影響は残っており、今回の件は再発防止がどこまで機能しているのかを問うテストケースと言えるだろう。

ファイトマネーだけでなく、スポーツの「信頼」までも賭けられる時代。ダルガリアン自身には過去に不正の前歴はなく、今後の調査次第で潔白が証明される可能性もある。何より、彼はまだ若く、再起できるだけの力を持つファイターだ。たとえ今は炎の中に立たされていても、格闘技の舞台は“再起のドラマ”を生む場所でもある。真実が明らかになり、再びオクタゴンに戻る日が来ることを信じたい!