元UFCバンタム級チャンピオンのTJディラショーは、EPO(赤血球を増加させるドーピング)を行っていたことにより、USADAから2年間の出場停止処分を受けることになりました。
ディラショーはこれに対して異議申し立てを行っていないことから、この件を事実上認めたような形になっています。なお本人による公式声明は現時点でまだありません。
『ESPN』のジャーナリストであるオカモトは、今回の件で新たな情報を伝えています。
Another note in Dillashaw’s EPO case, USADA went back and re-analyzed a test submitted on Dec. 28, and that also come back positive for EPO. The reason it went undetected initially, is that a special test is required to reveal EPO, and that test is not run on every single sample.
— Brett Okamoto (@bokamotoESPN) 2019年4月9日
「ディラショーのEPO問題でもう一つの情報は、USADAが遡って12月28日に提出されたサンプルを再検査したら、それもまたEPOが陽性だった。最初の検査で検出されなかったのは、EPOを明らかにするために特別な検査が必要だからであり、その検査は全てのサンプルに行われるわけではない」
ディラショーは1月19日に行われたヘンリー・セフードとのチャンピオンシップの直前のサンプルで陽性反応となっています。
ところが実際には12月28日のサンプルがすでに陽性反応となっていたため、以前からEPOを使っていた可能性が出てきます。
ちなみにアメリカのネット上では、ライバルのコーディ・ガーブラントが2018年4月のTwitterですでにディラショーによるEPOを批判していたことが話題となっています。
Cody Garbrandt posted this on Twitter in April of 2018, specifically accusing Dillashaw of using EPO. pic.twitter.com/fiBXf3Z45z
— Aaron Bronsteter (@aaronbronsteter) 2019年4月9日
ディラショーがいつから行っていたのかはまだ明らかとなっていませんが、UFCチャンピオンによるEPO問題はすでに大きな衝撃となっています。
(ESPN)