インタビュー・コメント

ローズ・ナマユナスが考え方の変化について明かす

ローズ・ナマユナスは7月11日のUFC251でジェシカ・アンドラージと対戦します。

ナマユナスは2019年5月に敗れてタイトルを失ってから、再び戦わない可能性を示唆しながらも、4月18日に予定されていたUFC249で再びアンドラージとの対戦が決定しました。

しかし今度は新型コロナウイルスによって家族を2人亡くしてしまい、UFC249が5月9日に変更されることになっても、最終的に出場が見送られることになりました。

そしてようやくUFC251で約14ヵ月ぶりの試合が決定しています。

ナマユナスは『ESPN』のインタビューで、新型コロナウイルスによって自身が経験したことについて語っています。

「彼らはCOVID-19が流行していたところに住んでいた。それで感染してしまったんだ。すぐに人工呼吸器をつけられて、数日後には亡くなってしまった。私はファイターとして多くのことに対処してきた。過去にはMRSAに感染したことがある。いつも死とは隣り合わせだし、重傷を負うことだってある。だから全世界がウイルスのために閉鎖されていることに、最初は『どういうこと?』って感じだったね。それが現実だとさえわからなかった。そしてそれが我が家にまで迫ってきて、身近な家族が感染してしまったんだ。怖い思いをしたし、少し怯えていたよ」

またナマユナスは今回家族を亡くしたものの、一方で自分の中の考え方が大きく変わったことを明らかにしました。

「死への向き合い方は人それぞれだ。私にとって戦うことは良い考えとは言えなかった。ある意味、それによって前向きに考えられるようになったんだ。以前は周りの全てをコントロールしようとしていたり、全ての状況を完璧にこなそうとしていたが、全てがバラバラに壊れてしまった。全てが上手くいっていたのにね。そしてそれが私にとってモーニングコールになったんだ。私は自分以外をコントロールすることはできないし、それが最も重要なことだ。とても悲惨な出来事だったけど、そこから多くを学んだよ。私たちにできることはそれだけだ。全てがはかないもので誰もが同じではないけど、私を助けてくれるのは自分のパワーを信じて、今の自分の目標を知ることだ。それがずっと目標にはならないだろうけど、これが今の自分のやるべきことだし、最大限に活用して楽しむよ」

「このスポーツが大好きだ。不平や不満はいつもあるけど、この仕事が大好きなんだ。今私は最高に調子が良くて、突然全てがやっと上手くいきだした感じだよ。全てがバラバラに崩れ落ちたんだ。時に物事は元通りになる前に、崩れ落ちなければいけないね」