インタビュー・コメント

トンプソン「チマエフのプッシュは理解できない」

今週末のUFCファイトナイトは2020年最後の大会となり、1年を締めくくるに相応しい対戦カードがラインナップされています。

ところがメインイベントとして予定されていたレオン・エドワーズ対カムザット・チマエフは、エドワーズが新型コロナウイルスに陽性反応となったことから試合がキャンセルされました。

代わりに新しいメインイベントとして、スティーブン・トンプソン対ジェフ・ニールが予定されています。

トンプソンは『MMA Junkie』のインタビューでチマエフについてコメントしています。現在ウェルター級ランキング5位のトンプソンは、15位のチマエフが自分を飛び越えて3位のエドワーズと対戦することに不満を示しています。

「彼は15位だったと思うが、私にすれば筋が通っていない。彼はウェルター級で1試合戦ったことがあるのは知っているが、対戦相手は現在0勝2敗だったし、普段はライト級の選手だ。だから彼がどうやってみんなを飛び越えて今の場所にたどり着いたのか理解できないし、それに15位の選手が3位の選手と戦おうとしている。バカげているよ」

「私が今の地位にたどり着くまでに何人もの猛者たちと戦わなければならなかったし、レオン・エドワーズも同じだ。彼は連勝中だからね。多くのタフな相手と戦わなければならなかったんだ。ロバート・ウィテカー、ジェイク・エレンバーガー、ローリー・マクドナルド、ジョニー・ヘンドリックスなどもみんな何人もの相手と戦わなければならなかったのに、彼はみんなを飛び越えてしまった。それは今まで頑張ってきた人たちに対しての侮辱だと思うよ」

トンプソンはチマエフに対してUFCが過剰なプッシュをしていると主張し、エドワーズにとっては何のメリットのない試合だと語っています。

「もし彼がレオン・エドワーズを倒せば、タイトル挑戦権を手に入れるのはおそらく間違いないだろう。なぜ彼らがカムザットをあれほどプッシュしているのか疑問に思っていたんだ。ハビブが引退するのを見て、彼らは同じ地域出身だからそのマーケットを喜ばせないといけない。だから彼らが激しくプッシュするのは少し納得がいくよ」

「レオン・エドワーズにとっては何の意味もないと思う。彼にとってはメリットのない試合だよ。たとえ周りから過大評価されているカムザットに素晴らしい勝利を挙げたとしても、彼はそれでどうなる?階級が上がるわけでもないし、おそらくタイトル挑戦権を手に入れるわけでもない。彼にはその資格があると思うけどね。だから今のウェルター級は少しクレイジーな状況だよ」