インタビュー・コメント

ダン・フッカー「UFCはチャンドラーに期待している」

次回ペイパービュー大会のUFC257では、マイケル・チャンドラー対ダン・フッカーの試合が行われます。

チャンドラーにとってはUFCデビュー戦となるため、非常に大きな期待が集まっていますが、フッカーは自分が対戦相手の第一候補ではないことを理解しています。

フッカーは『SCMP MMA』とのインタビューで、チャンドラーの相手としてこれまで何人かの選手が打診を受けたものの、合意しなかったことから最終的に自分に回ってきたと語りました。

「UFCは他の選手に試合を受けさせようとしたんだと思うよ(笑)。私が聞いたのは、ゲイジーに早い段階で試合をやらせようとしたことだ。そしてダナが試合を発表したときに、オリベイラが受けてくれなかったからフッカーがやることになったと言っていた。みんなには『土壇場で決まったのか?』って聞かれたよ。そうじゃなく、しばらくキャンプはやっていたんだ。だからこの試合に向けて準備は出来ている。打診はしばらく前に受けていたよ」

元ベラトールチャンピオンとしてUFCはチャンドラーに対して非常に期待しており、早くにタイトル挑戦を望んでいるものの、フッカーは反対に自分が勝利することで上位進出の足掛かりにしたい考えを示しています。

「UFCは彼をできるだけ早くタイトルに挑戦させたがっただけだと思う。このスポーツを長く続けてきた人なら時間を持て余すことはリスクだと誰でも知っていることだ。言いたいことがわかるだろう?UFCは彼をすごい選手に見せたがっている。もしランキング5位、4位、3位の相手を打ち負かせば、みんながタイトル挑戦だと騒ぎ出すだろう。試合を見る人の95%は怠け者だ。試合前のハイライト映像しか見ないから、『他の団体の元王者がトップ5の選手を倒して今はタイトルを争っている』と考える。このスポーツをわかって実際に試合を見る人は5%程度だよ」

「もし彼がトップ50位、30位、15位の選手と対戦させた場合、彼が負ける可能性は飛躍的に高まる。もし彼が早くタイトル挑戦すれば、UFCはすぐに彼を市場に売り込むことができる。だから私からすれば、新しいおもちゃを与えてくれたのか?って感じだね。新しいおもちゃをすぐに壊すつもりだよ。UFCは大金を投じて契約解除させて移籍させたのに、スタイル的に悪いマッチアップになる私との試合で5分でおもちゃが壊れてしまう。彼らがかわいそうとは言えないね(笑)」

「UFCが彼をタイトル戦のバックアップに置いたことが、どれだけ彼に期待しているのかを示している。彼らは彼がマクレガーのアンダーカードにいることを認めた。だからこの2試合はライト級にとって最大の試合だ。それが彼の状況を示しており、もし私が彼を倒せば上位に戻れるだろうね」