週末に開催されるUFC273のメインイベントでは、アレクサンダー・ヴォルカノフスキー対コリアン・ゾンビことジョン・チャンソンのフェザー級チャンピオンシップが行われます。
タイトルに挑戦するジョン・チャンソンは、2013年にジョゼ・アルドに挑戦してから9年ぶりとなるタイトル戦です。
ジョン・チャンソンは今週のメディアデーで、アルド戦は緊張していたものの、2回目となる今回は準備が出来ていると語りました。
「最初にタイトルマッチをしたときはとても緊張していた。全てが初めてだったし、若かったからね。あの年齢で世界タイトルに挑戦するのは、当然ながらとても不安なことだった。とてもナーバスになっていたね。でも今は年を取って緊張しなくなったし、経験も積んできた。アルド戦の準備をしてきたときよりも、今回の方が準備が出来ているよ」
「アルド戦のためにブラジルに行ったとき、多くのブラジル人が私に会うたびに、『お前は負ける。オクタゴンの中で死ぬかもな』と言ってきたからちょっと身の危険を感じたよ。それであのときは緊張していたんだ。その経験があるからこそ、今誰かが近づいてきて結果についてどうこう言われても気にならない。本当にどうでもいいことだ。試合の準備は出来ているよ」
ジョゼ・アルドと比べてヴォルカノフスキーは違うタイプの選手だとし、ジョン・チャンソンは勝つ自信を示しています。
「ジョゼ・アルドはノックアウトされる危険性があったから本当に怖かった。その意味でジョゼ・アルドはトップランクの選手だね。一方のヴォルカノフスキーはとても賢い選手だ。ヴォルカノフスキーにノックアウトされることはないだろうから、ファイトIQや彼の知性という点ではそう思っているよ。ヴォルカノフスキーは私がこれまで戦ってきた中で最高の選手だと思う」
「これまではグラップリングや打撃など、一芸に秀でた選手たちと戦ってきた。だがヴォルカノフスキーは過去に戦ってきた選手たちと比べてもバランスが取れている。しかし私なら全ての分野でヴォルカノフスキーをフィニッシュすることができると思う。MMAの全ての分野で彼よりも優れているからだ」
また現在35歳のジョン・チャンソンは、今回の試合がチャンピオンになる最後のチャンスになると語っています。
「最後の試合にはならないが、最後のタイトル戦になると思う。過去にたくさんのケガをしてきたからだ。このようなケガに悩まされ、長期にわたって問題を抱える選手を見てきた。自分にはそうなって欲しくない。結果に関係なく今後も戦っていくつもりだが、タイトル戦という点ではこれが最後だと思うよ」