インタビュー・コメント

チマエフ「ノックアウトにこだわり過ぎていた」

UFC273ではカムザット・チマエフがギルバート・バーンズを判定で破って勝利しました。

これまで圧倒的な実力を示してきたチマエフでしたが、今回は危険な状況もありました。

試合後の記者会見でチマエフはノックアウトすることにこだわりすぎたとし、コーチのアドバイスを聞かなかったことでそういった状況に陥ってしまったと語っています。

「彼をノックアウトすることに興奮し過ぎていた。この1週間はみんなに彼を1ラウンドでノックアウトすると言ってきたんだ。だから彼をノックアウトしようとした。それは最初から間違っていたね。彼はタフだったし、俺はそれを受け入れなかった。最初から最後まで彼を仕留めようとしていた。次はもう少し賢くなるように努力するつもりだよ。誰であれ倒すつもりだ。彼に驚きはなかったが、自分が間違っていた。ずっとコーチはもっとテクニカルな技を使えと言っていた。俺はただ彼の首を取りたかっただけなんだ。次は言われた通りにするつもりだよ」

「(何が悪かったか)もうわかっている。最初から彼をノックアウトしようとしていた。コーチはゆっくり始めて、ジャブとディフェンスをするように言っていた。俺はただクレイジーな技を繰り出し、彼が倒れたことでさらに興奮した。彼を仕留めようとしていたんだ。彼をもう一度立たせてノックアウトする必要があった。自分の試合を見返してそこで何が起こったのか確認するよ。こんなのどうでもいい。また他の誰かと戦うよ」

チマエフは過去10試合をほとんどダメージを受けることなく勝利してきましたが、今回判定までいくことになった試合に満足していると語っています。

「こんなことが好きなんだ。顔が血まみれで汗だくになりながら誰かを殴ったり蹴ったりしてお金を稼ぐ。満足しているよ。これまではそのような試合はなかった。こんな試合は初めてだったね。ずっと待っていたんだ。10試合して10回フィニッシュしたけど、この試合が実現した。血を流して、汗を流して3ラウンドを戦ったこんな試合をね」

UFCのダナ・ホワイトはチマエフの次の対戦相手としてコルビー・コビントンになると言及しています。

チマエフもコビントンとの試合が組まれれば戦うつもりだと語りました。

「もしあいつが警察に通報したり、ダナ・ホワイトが刑務所に入るようなことがなければ、喜んで試合に出場してあいつの顔をぶっ潰すよ。俺は誰とでも戦う。彼は2位、カムザットは11位で、ギルバートにとって何の得にもならない試合だとみんな言っていた。誰がそんなことを気にするのか?俺たちはみんなお互いに戦って金を稼ぎたい。家族のために戦っている。だから誰が相手でもいい。お金をもらって誰かを倒せればそれで満足だ」