インタビュー・コメント

ヨアナ・イェンジェイチックが引退について語る

UFC275ではジャン・ウェイリーがヨアナ・イェンジェイチックを第2ラウンドKOで勝利しました。

試合後に敗れたイェンジェイチックはグローブを置き、現役を引退することを発表しました。

試合後の記者会見でイェンジェイチックは、試合前に引退を決めたわけではなく、敗れた後に決断したことを明らかにしました。

「決断したのはまさにそのときだったよ。もちろんこの仕事を19年間やってきたのだから、頭の片隅にはいつか、もしくは1年前に何かあったら引退しようという思いはあった。そろそろ人生を楽しむ時期だ。正直、自分のレガシーやその大きさを考える時間はなかった。私はハードワーカーであり、常に専念してきたからね。できる限り多くのものを費やし、同じだけ得るものがあったが、今は完全に楽しむときだ。家族と一緒に過ごすよ。17歳のときから始め、タイ、オランダ、アメリカに住んでいたことがあり、アメリカに渡って6年以上になる。これまでずっとそうやってきたのだから、そろそろ存分に楽しむよ」

試合が終わった後のことを振り返り、勝利したウェイリーに賛辞を送っています。

「良い気分だよ。まだ頭の中でベルが鳴っているが悪くはない。少し傷はあるけどね。後頭部を殴られて大きな傷を負ったけど全て問題ないよ。(倒れながら)マットに近づくにつれて頭の中でベルが鳴るのを感じたんだ。あのときは何が起こったのかわからなかった。KOされたのはわかっていたから終わったんだなって感じだった。良かったんじゃないかな。彼女が私を上手くとらえたんだからね」

イェンジェイチックは過去を振り返って厳しい状況でも結果を出してきた自分を誇りに思っていると語っています。

「無一文になったとき、選択肢はなく辞めるしかないと思っていた。お金もなく、選択肢もなく、可能性もない、でも限界というのは頭の中にしかない。私はスーパースターになると決心してそれを実行した。自分自身を誇りに思っているよ。過去の夢を語るとき、よくやったと自分のことがとても誇らしいんだ。だからみんなもあきらめないで欲しい。非常に困難な状況にいて、助けはないだろうと思っていたのに助けてもらった。選択肢は常にあるけど、最初の一歩を踏み出すこと。それが一番大事だ。動き続けなければならない。ゆっくりになっても止まることはできない。人生を歩み続けてジェットコースターを楽しむ必要があるんだ」

イェンジェイチックはこのあとしばらくは休暇を取るつもりだとしながらも、今後もこのスポーツに関わっていくつもりだと語りました。

「私はUFCのソルジャーだと言ってきた。ちょうどハンター(キャンベル)からメッセージを受け取ったよ。みんなのことが大好きだ。バケーションに行きたいね。インターナショナル・ファイト・ウィーク、ロンドン、パリに行こうと思っているんだ。将来的にはCAAコンバット・スポーツのマネージャーのジェニファー・ゴールドスタイン、オーナーのダン・ランバートから学び、最高のマネージャーになりたいと思っている。これからも関わっていたいね」