インタビュー・コメント

アマンダ・ヌネスがブラジルではなくアメリカにいる理由を語る

今週末に開催されるUFC277のメインイベントでは、ジュリアナ・ペーニャ対アマンダ・ヌネスの女子バンタム級チャンピオンシップが行われます。

ヌネスはこれまでバンタム級、フェザー級の2階級でチャンピオンになるなど、UFCで華々しい活躍をしてきました。

しかしヌネスはなぜかブラジルではそれほど人気がありません。それについてヌネスは『Trocação Franca』で次のように語りました。

「私はここアメリカに住んでいて、キャリアはUFCやストライクフォースのような大きなプロモーションから始まったからだと思う。ブラジルを離れなければならなかったし、そうでなければもう戦うのをやめていただろうね。ブラジルではスポンサーとかいろいろあるだろう。チャンスがやってきてドアが開かれて、それを掴んだからこそ今の私がある。わからないけど、ブラジル人はブラジルに留まっている選手の方が好きなのかもしれないね。もしかしたら彼らは私のことを嫌っているのかもしれない。本当にどうしたらいいんだろう」

ヌネスは2018年5月のUFC224のメインイベントで、チャンピオンとしてラケル・ペニントンと戦いました。

このイベントはブラジルのリオデジャネイロで開催されたものの、ここでUFCが開催された8大会で2番目に少ない観客数(10,696人)となりました。

しかしヌネスは過去のことは気にしていないと語っています。

「今日はそんなこと考えもしていないよ。本当にもう忘れてしまったことなんだ。私の最大の喜びは、あのケージに入って自分の仕事をすることだ。経済的にも良い生活をしているし、家族のためにやっていることだからそれが一番大事なんだ。娘のレーガンとともに今人生の中で素晴らしい瞬間を過ごしている。彼女は私たちにたくさんの幸せを運んでくれたんだ」

「それとブラジルでの人気についてだが、多くの人たちがスポンサーを獲得するためには人気が必要だと言っている。私はブラジルではそれほど人気がないけど、アメリカではとても有名なんだ。私の全てのスポンサーはアメリカやヨーロッパからだ。素晴らしい人生を送っているし、スポンサーもいて経済的にも安定している。これまでブラジルの会社と一緒に仕事をする機会が全くなかった。だから私にとってはここでの生活の方がいいんだ」

「地元に行くとみんなが愛情を注いでくれたり、声をかけてくれたり、写真を撮ってくれたりする。本当に愛を感じるよ。ソーシャルメディア上ではそうではないかもしれないけど、ブラジルに行けばみんな私を認めてくれるんだ。でも私の生活はここにある。ここで何をやっても稼ぐことができる。旅行に行ってもどこかに誘われても、必ずお金になるんだ。レストランやバーに行っても、パーティに出席しても、誰もタダで行こうなんて誘わないよ」

ヌネスはアメリカにいることが自身にとって最もチャンスが大きいと語っています。

「多くの人にブラジルから出たいかと思うかどうか聞けば、そう思う人がたくさんいるだろう。ブラジルに残るか、ここアメリカに残るか、人それぞれ意見がある。ブラジル人じゃなくなってくるとかそんなことはないんだ。私は生まれた国を愛しているけど、誰だって自分にとって一番良いところ、一番チャンスがあるところ、一番稼げるところを探すものだよ」