週末に行われるUFCファイトナイトのメインイベントでは、ドミニク・クルーズとマルロン・ヴェラが対戦します。
今年初めにヴェラはクルーズがランキングを理由に自分との試合を逃げたと言及しました。
クルーズは今週『The MMA Hour』に出演し、過去にヴェラとの試合を断ったことがあるとすれば、日程が合わなかったときだと主張しました。
「覚えておいて欲しいんだが、選手同士のコミュニケーションに限ったことではない。マッチメイカーがいてマネージャーもいて、彼らが何を言っているのか誰が知っているだろうか。一方で私は自分でやっている。直接マッチメイカーと話をするんだ。だから私はとてもはっきりしている。この日がいい、上のランクの選手と戦いたい、言ったのはそれだけだ。また相手のタイミングと日程が合わなかければ、私が戦いたくないと思われている可能性があるね。でももしかしたら、私とは違う日程で戦いたいだけなのかもしれないよ?だからそれでいいんだ。彼(ヴェラ)がそう思いたいのなら仕方がない。でも必ずしもそうとは言えないし、我々は今こうして戦うことになっているんだからね」
クルーズは必ずしも自分自身でマネージメントしているわけではなく、UFCで次の試合をブッキングするときに自分でコミュニケーションを取る方法を選んだだけだと語っています。
「学ばなければならなかった。16年以上もやっていると人間関係が出来てきて理解できるようになるんだ。ショーン・シェルビーとはコミュニケーションという意味で良い関係を築けているよ。もし彼が私と話したいと思えば連絡を取ることができる。そして我々選手はいつでもショーン・シェルビーと同じような関係を築くことができると思うんだ。彼は話術が上手く人の心をつかむ術を心得ているからどうすればいいかもわかっている。でも私とショーンの場合、きちんと意思疎通が取れているから単刀直入に話すことができるんだ。そして今に至るというわけだよ」
クルーズは現在のUFCの状況を考えると、マネージャーを使う意味があるのは新しい複数試合契約を再交渉するときだけだと語りました。
「UFCでは6試合契約だ。通常は最低でも4試合契約だ。なぜ4試合分の契約料を誰かに払う必要があるんだ?そんなの意味がない。その上UFCがスポンサーを決めるというなら、マネージャーはどうやってスポンサーを呼び込むというのだろう?今はUFCがスポンサーを決めて、契約も決めているわけだが、マネージャーは何をしているんだ?ただ話してコミュニケーションを取っているだけだ。私の経験上、マネージャーが得意とするのは全てのコネクションを持っているように見せることだ。だがUFCでは、UFCが決定を下すのならどんな関係を築けるのだろうか?」
「ベラトールやPFLなど他の団体に所属する選手がマネージャーを立てるのは意味のあることだ。なぜならスポンサーが付きやすくなるし 他の組織との関係も築けるからね。一人のマネージャーが10人の選手を抱えているから、スポンサーが直接来て誰かいないのかと言うかもしれない。だから意味があるんだ。だがUFCではスポンサーが何社まで認められているのだろうか?非常に少ない。しかもそれらはUFCによって決定されている。UFCがスポンサーを決めて、UFCが契約を結ぶ。だから私としては、1試合からマネージャーが契約を再交渉してくれたら、その上でお金を払うという感じだね。そしてそこから先はすでに決まっているから自分でコミュニケーションを取っていく。契約は決まっている。そこから試合ごとに一定額ずつ上がっていくだけで、最初の会話でもう決まっているんだ。つまりマネージャーはたった1回の会話で、4試合分の報酬を手にすることになるわけだ。そんなの意味がわからないよ」