UFC278のメインイベントでは、レオン・エドワーズがカマル・ウスマンを相手に第5ラウンドKOで勝利して、ウェルター級タイトルを獲得しました。
同じウェルター級のカムザット・チマエフは、この試合によってウスマンが以前と変わることになると考えています。
チマエフは『ESPN』のインタビューで次のように語りました。
「クレイジーな試合だったし、良い試合だった。あの試合で色々なことを学んだよ。見ていて面白かったのは、(ウスマンが)あまりにも偉そうだったことだ。カネロ(アルバレス)と戦うんだと言いながら、倒されてしまった。彼は集中していなかったのに、いつも集中しているとか言っていた。お金を稼ぎたいとかね。ところがレオンがやって来てハイキックで彼を倒した。もう同じ人には戻れないと思う。気持ちの面ではね。何度も防衛しているから誰も倒せない、今は無敵だ、とか言っていたチャンピオンが誰かにノックアウトされるのをたくさん見てきた。これで自分も人間だということがわかっただろうね」
UFCのダナ・ホワイトは今後エドワード対ウスマン3を行うことを示唆しており、もしそうなるとチマエフのタイトル挑戦が遠のくことになります。
しかしそうなった場合、チマエフは他の相手を候補にすると語りました。
「もし彼らがやりたいのであれば、俺は問題ないよ。他の試合も受けるつもりだし、どうなるかはこれからだ。もしかしたらイスラエル・アデサンヤとか、(タイトル戦を行う)もう一人のアレックス・ペレイラとかね。その試合に勝った選手ともしかしたら戦うかもね。わからないよ。俺の試合が終わった後にダナ・ホワイトを待つことにしよう。前回の試合の後に彼はタイトル戦をやらせようと言っていたが、実現しなかったよ」
UFC279のメインイベントでチマエフはネイト・ディアスと対戦します。
ディアスのことを尊敬しているとしながらも、ケージの中に入れば尊敬は関係ないと語りました。
「俺はファンだ。もしファンでないなら、ここで何をしているんだ?誰も好きじゃないと言っているヤツはウソつきだと思う。誰かを尊敬しなければならない。もしテニスをやっていれば、最高のテニスプレーヤーを尊敬することになる。この男はずっとトップを走ってきた。俺は彼や他の選手を尊敬し、試合を見て学んでいる。楽しむよ。彼のことは好きだ。彼はタフだし、そういった選手を尊敬している。彼は戦士であり、俺も戦士だ。戦士は常に戦士を尊敬するものだ」
「対戦相手はみんな尊敬しているが、ひとたび誰かを殺しに行けば尊敬など必要ない。彼は俺を殺しに来るつもりだろう。俺も同じことをするつもりだ。ケージの中で戦争になったら誰のことも尊敬しないよ」