インタビュー・コメント

スターリング「ディラショーは今もクリーンにやっていない」

10月22日のUFC280では、アルジャメイン・スターリング対TJディラショーによるバンタム級チャンピオンシップが行われます。

元チャンピオンのディラショーは、2019年にEPO使用により陽性反応となり、2年間の出場停止処分を受けました。

スターリングは『Submission Radio』に出演し、ディラショーは今でもドーピングを使っているとの見方を示しました。

「もし私が予測するとしたら、あいつは間違いなくある種の医師かマイクロドージングか何かを見つけているんだろうね。彼はUFCのキャリアでずっとそうしてきたように、また何らかの方法で優位に立とうとしていることは絶対間違いないよ。だからもうそれについては仕方がないことだ。こうなる可能性が高いことを承知の上で、彼と戦うことに同意したんだ。仕方がないんだ。それにサプリメントを飲んでいる選手と戦うのは、今回が初めてではないからね。これまで私はハードワークとスキルで成し遂げてきたから、今回もきっちりと仕事ができると思うよ」

「結局のところ、彼がPEDを使用したからといって彼のファイトIQが向上するわけではない。それに彼は私のようなタイプと戦ったことがないと思うんだ。彼はイージーファイトだとか好き勝手に言っている。トラッシュ・トークは過ちを認めなければならないし、とても愚かに見えることになる。そして自分がそうなるとは思わないね。ピョートル・ヤンからチキンだの臆病者だの言われたのも同じことだ。私はたまたまここにいるわけではない。だからもし言いたいことがあるなら、うーん、つまり2週間後にどうなるかわかることだ。だから今回もただ平和に過ごすだけだよ」

スターリングはディラショーの功績を認めるとしながらも、クリーンなやり方で成し遂げたものではないと主張しています。

「TJをレジェンドだとは言わないが、バンタム級で最も偉大な選手の一人だと考えている。つまりそれは彼がベルトを獲得したことや勝利の数が事実としてあるからだ。でも彼はそれを当たり前のようにクリーンな方法でやっていないことをよくわかっているよ」

またUFC280ではピョートル・ヤン対ショーン・オマリーのバンタム級マッチが行われます。

ランキングで上位にいるヤンが人気となっていますが、スターリングはヤンがオマリーに油断していると足元をすくわれると語りました。

「両者とも技術的には良い勝負だと思う。理論上ではオマリーは証明されていない。一度テストに失敗しているが、それはヴェラとの試合だった。あのレッグキックは変なケガだったね。だってキックでドロップフットになるなんてそうそうあることじゃない。彼はフットワークや動きもいいし、レンジも長い。そしてヤンは打たれ強く非常にタフだ。もし顔を殴ることができたなら殴っているだろう。それができないから裏をかこうとするんだ。まるで無敵のロボットのように言われている。もし彼が不利な状況でスタートして3ラウンドマッチでオマリーにチャンスを与えたら、そういった状況で打撃を決めればヤンにとって悲惨な一夜になるかもしれない。しかしもしヤンがボディを攻め、オマリーの足を切り倒すことができたら、オマリーの足が弱点だとは言わないがみんながそう言うからね。だが背が高く手足が長くトップを攻撃するのが難しいファイターをどうやって倒すか?ボディを攻めれば動きが止まり、足を攻めればもっと動きが止まるだろう。だからヤンは賢いIQを持って臨まないと0-3になってしまうと思うね」