インタビュー・コメント

マルロン・ヴェラ「1位に勝った選手が挑戦するべきだ」

UFC280ではショーン・オマリーがピョートル・ヤンに判定で勝利したものの、試合はヤンが優勢だったとして物議を醸しています。

バンタム級ランキング4位のマルロン・ヴェラは『The MMA Hour』に出演し、オマリーの判定勝利について次のように語りました。

「多くの人たちが3-0でヤンが勝ったと思っていた。俺は2-1でヤンかな。オマリーのボディランゲージは、俺は負けたんだというものだった。その後で彼に軍配が上がったとき、贈り物の判定だったがまたしてもクソだ。あいつが試合に勝ったんだ。今彼はNo.1だと名乗っているが、俺はそれが贈り物だったと思っている。判定をプレゼントしてもらったわけだが、それで今後どうなるかだね。あの試合は接戦だった。両者ともお互いを傷つけ合っていて、全てはテイクダウンとコントロールタイムに集約されると思う」

オマリーは判定で勝利をプレゼントしてもらったと主張しているものの、実力はあると認めています。

「オマリーは最低だ、口先だけだと言っている人たちに対して、俺はそう思ったことはないよ。以前から言っていたことだが、彼は戦えるし、才能もあって武器も持っている。彼がみんなに自分を証明できることに驚いているのは、実は彼だけだと思う。なぜなら俺は彼が戦えると思っているからだ。彼にはパワーがあると思う。彼はへびのような存在だが、この階級にいる他の選手やトップ15以内にいる選手もそうだ。あのレベルなら誰とでも渡り合えるよ。そのレベルはかなり高い。誰がより良い準備をし、より多くの時間を費やすかだ。だから彼も戦えるが他の選手も戦えるというわけだ」

UFCのダナ・ホワイトは、スターリングの挑戦者としてヤンに勝ったオマリーではなく、元2階級チャンピオンのヘンリー・セフードの可能性も示唆しています。

ヴェラはNo.1に勝った選手が次の挑戦者であるべきだと語っています。

「格闘技ファンとしては、No.1コンテンダーを倒した選手は誰であれタイトル戦を戦うべきだろう?当たり前のことだ。オマリーはランキングがどうあれ、No.1を倒したんだからタイトル戦をやるべきだ。だがみんなあの判定は贈り物だと思っていることは、UFCが彼をどうするかに影響する可能性がある。ソン・ヤドン戦のときと同じだね。俺は盗まれて、その後オマリー戦、アルド戦をやらされた。負けた後で前進したんだ。だからオマリーは贈り物の判定を受けたから、おそらく彼らは同じことをするだろうし、他の人にやらせるだろう。でもどうなるかだね。繰り返すが、それはダナやUFCが決めることだ。彼らがどうしたいのか様子を見てみよう」

もしオマリーが見送られたとしても、ヴェラは自分が挑戦権を受けることを望んでいると語っています。

「俺はわがままだから自分のことを主張するよ。もしかしたら自分が与えられるかもしれない。何度も言うが、その判断はダナ・ホワイトやUFC次第だ。次のタイトルコンテンダーを選ぶのは彼らだ。でも俺は準備が出来ている。呼ばれれば喜んでやるよ。俺はつまづいていない。元気だし、これからもっと良くなる。さらに向上し続けて、声がかかる頃には次のパフォーマンスをする準備が整っているだろう。一番の目標はベルトだが、ベルトを獲るためには勝たなければならないし、俺はそうしてきたよ」

なお、UFCバンタム級ランキングではオマリーが1位、ヤンとメラブ・ドバリシビリが2位となっています。