インタビュー・コメント

アルジャメイン・スターリング「6月まで試合をしたくない」

UFC280でTJディラショーを相手にバンタム級タイトルの防衛に成功したアルジャメイン・スターリングは、同じイベントで行われたオマリー対ヤンの試合について言及しました。

試合はオマリーが判定でヤンに勝利したものの、試合後に判定結果が物議を醸す展開となっています。

スターリングは自身のYouTubeチャンネルで、この試合の個人的な見解を語りました。

「29-28でオマリーに軍配が上がった。これは俺の個人的な意見や見解だ。俺がピョートル・ヤンから逃げていると思わないで欲しいが、この試合はそれくらい接戦だった。どっちだって戦うよ。どうであれ厳しい戦いだから関係ないよ。 だから俺がオマリーと戦えばイージーな試合になると思っているかといえば、それは違う。もし彼から逃げれると俺が考えていると思っているなら、それも違う。戦えるけど、ただ絶対にそうなるとは限らない」

「ピョートルがすごく怒っていたのは知っていますけど、彼のスタイルは時々本当に接戦になるんだ。彼は攻撃する前に守備を固めるという意味で、彼の不活発さは俺やオマリーにも言えることだが、彼を苦しめることになると思う。ジョン・ドッドソンやジミー・リベラとの試合でも、完璧な打撃を打とうとするあまり少しばかり不利な状況に陥ってしまうことがあった。それが現実だよ。両者とも力を出し切った。金銭的な面でも俺にとって大きな試合になる。観る人が増えるだろうからね。オマリーでもヤンでも試合を盛り上げてくれるだろう。どちらが勝っても素晴らしい戦いであり、これを略奪だと言う人は、少し偏見を持っていると思う。俺は結果に関心がない。みんなは俺がより楽な試合がしたいだけだと言うだろう。それはおかしな話だ。試合を見ればタフな戦いだったんだからね」

スターリングの今後の防衛戦の相手はまだ決まっていないものの、まずは休むことを感がていると語っています。

「ヘンリー・セフード、チト・ヴェラ、ショーン・オマリーと戦うことを楽しみにしている。素晴らしい試合がたくさんあると思うし、競争力のある試合ができるはずだ。 オマリーのような選手に準備の時間を与えることは、彼にとってメリットであり、俺にとってメリットではないかもしれないが中断期間が欲しいんだ。トレーニングキャンプは本当に大変なんだ。戦いを通じてみんなが無傷だねと言ってくれる。確かに一理あるけど、俺は回復に13ヵ月かかった後、4月に戦ったばかりで試合の後に休みを楽しむことができなかった。精神的にもかなり参っているよ。どうでもいいと言えばどうでもいいが、コメントを読むと精神的にかなり疲れるね。ただ自分らしく過ごすための時間が必要で、他のことや他の事業をしたりする。だが1カ月休んで、また大変なトレーニングキャンプをやらなければいけないのでは集中力もエネルギーも続かない。俺がどれだけハードなトレーニングをしているかはみんな知らないと思う。簡単なことじゃないんだ。俺の仕事は戦うことだけど、同時に人生が過ぎて振り返ってみたら何もないなんてことはならないようにしたい。引退した後に、さぁこれからどうする?って動けなくなるのはイヤなんだ」

2022年はすでに2試合戦っているスターリングは、来年初夏まで戦うつもりはないと語っています。

「UFCとも話していないし、あのようなトレーニングキャンプをやるモチベーションも意欲もないね。だからもし彼らが俺をすぐにでも呼び戻そうとするなら、それは時間の無駄だよ。なぜならゆっくりリラックスする時間を取り戻したいと思っているからだ。2022年は2試合戦った。チャンピオンが1年に2回以上ベルトを防衛すると思っている人は酔っぱらっているんだよ。チャンピオンが戦うのは、運が良ければ1年に1回というのがほとんどだ。2回が理想でそれはもうやったし、休めるなら休みが欲しいね。もう少し時間が必要だ。もしかしたらすぐに戦いたくなるかもしれないが、今のところ(来年の)6月までは戦いたくないよ。必要なことをすべてやるのに十分な時間だと思う。そうすれば試合だけに集中することができるんだ。それが俺のやりたいことだよ」