インタビュー・コメント

TJディラショー「スターリング戦は自分もギャンブルだった」

UFC280ではバンタム級チャンピオンのアルジャメイン・スターリングにTJディラショーが挑戦したものの、ディラショーは試合開始1分でテイクダウンの際に脱臼し、そのまま第2ラウンドで敗れることになりました。

トレーニングキャンプのときにすでに20回以上脱臼するほどの肩の状態だったものの、ディラショーはスターリングに勝てると信じていたようです。

ディラショーは『The MMA Hour』に出演し、自分自身にリスクを負ってでも戦う必要があったと語りました。

「俺はトップに立つことに夢中になっている。それを成し遂げようと思っていた。俺が報酬をもらいに行っているだけだと思っているみたいだね。俺は絶対に勝つと信じて臨んだし、3年半の間ずっと待ち望んでいたタイトルを取り返すつもりだった。コーリー・サンドヘイゲンを足1本で倒したのになぜやらない?なぜ危険度の低い、しかも相性のいい相手に勝てると思わないのだろうか?肩は俺が思っていたよりも早くケガをしてしまった。残念だったね」

「俺は他の誰よりも多くのお金を失った。世界タイトルを失うということは、何百万ドルも失うということだ。トップに座って次のビッグファイトを探すべきだね」

ディラショーの敗戦後にファンやメディアは彼が肩を負傷していたという公表を受けて、ブックメーカーは賭け金を払い戻すべきかどうか疑問視されたものの、ディラショーは自身も最大のギャンブルを行ったと主張しました。

「俺もイチかバチかやったわけだし、だからクソギャンブルと言われるんだ。状況がわかっていない。俺もギャンブルだった。手術を受けることもできたが、復帰したときすぐにタイトル戦ができるのか、それともまた戦わなければならないのか、この肩の状態がどうなのか、誰にもわからないんだ。正直なところ、左肩の手術は3度目だ。若くはないのだから簡単に治るわけがない。深刻なことなんだ」

「俺は必ず戻ってくる。このような形で自分のストーリーを終わらせるわけがない。でも頭の片隅に残っているんだ。手術を行ったら1年間休むことになったことをね。復帰してもタイトル戦に出場できる保証はない。いろいろな選択肢を検討した結果、倒せるチャンピオンと戦うことになったというわけだ。彼は今、この階級で最も倒しやすいチャンピオンだと思う。彼の試合には大きな穴があると思うし、彼との相性もいい。一か八かの勝負をするし、片腕でもいいから自分に賭けてみるつもりだよ」