インタビュー・コメント

フランシス・ガヌーがUFCを去ったことについてコメント

元UFCヘビー級チャンピオンのフランシス・ガヌーは、UFCとの契約解除によってフリーエージェントとなりました。

12月上旬にフリーエージェントとなり、その後も交渉が続いたものの、最終的に合意することができませんでした。

ガヌーは今週『The MMA Hour』に出演し、現在の状況について語っています。

「12月9日か13日からフリーになったんだが、それを公表しなかったのは我々の会話を尊重したためだ。俺はそれを尊重し、それについて話さないようにしたかった。でもそれ日以来、俺はフリーエージェントになっていたよ」

「全体的に良好だよ。ストレスはない。それについては良い感じだし、とても満足しているよ。自分が全て正しいことをしたと思っている。後悔はしていない。もしもう一度やったとしても何も変えることはしない。同じことをするだろう。とても満足している。一方でこれはスポーツであり、ビジネスだ。カメルーンでは私生活がある。家族と一緒に過ごしている。結局のところ、これが重要なことなんだ。人生のバランスは取れている。とてもよくやっているから俺のことは心配しないで欲しいね」

UFCのダナ・ホワイトはガヌーに対してブロック・レスナーよりも高い報酬を提示したと明らかにしました。

ガヌーはレスナーがUFC200で稼いだとされる800万ドルと同程度の額を提示されたとしながらも、金銭以外の部分で全く交渉に応じてくれなかったことに不満だったと語りました。

「俺が学んだことは、交渉の席では自分の望むものを全て手に入れられるとは思わないことだ。でも少なくとも相手には意欲を見せて欲しいし、少なくとも努力はして欲しいね。いろいろなことをお願いしたが、だからといってその全てを期待していたわけではない。少なくともそのうちの1つか2つは期待していたんだけどね。そこでスポンサーの権利を要求した。しかし権利を得ることはできなかった。医療保険をお願いしたが、それもダメだった。会議で選手を擁護してくれる人をお願いした。俺が求めていたものは手に入らなかったよ。ただ俺が望んでいるということを彼らに知って欲しかった。せめてもの配慮として、そのことを検討して欲しかったね」

「その契約では俺は自由ではない。インディペンデントコントラクター(独立業務請負人)でもない。俺には何の権利もないし、権力もない。全ての権限を君たちに委ねている。 過去にその権力を俺に利用するのを見たし、二度とそんなことはさせたくないんだ」

結局両者は合意に至らず、ホワイトはガヌーとの契約解除とともにUFCヘビー級タイトルの剥奪を発表しました。

そして空位となったヘビー級タイトルをかけてジョン・ジョーンズとシリル・ガーヌが戦うことも明らかにしました。

ホワイトはガヌーが辞めることを想定していなかったとし、コメントはフラストレーションからくるものであったに違いないと語りました。

「物言えば唇寒しだね。ダナはダナだ。彼が何と言おうが俺は気にしない。ダナは俺を傷つけることができない。これまでにたくさんひどいことを言われてきたが、それでもまだここにいる。俺がわかっているのは、ここで良い未来があるということで、彼が表現していたのは何を言っても無駄だったから悔しさだと思う。とにかく彼はイライラしていて、この状況に満足していない。チャンピオンが去っていくことになったわけだが、おそらく彼にとっては決して起こらないことだったのだろう。実のところ、2年前にそれを予想していたことがあった。『UFCを辞められると思ってるのか?そんなことはありえない。ランディ・クートゥアに聞いてこい』ってね。そしてランディ・クートゥアに事情を聞きに行ったら、説明してくれたよ。よし、これは違う状況だって思ったんだ」

ガヌーがUFCを去った後、MMAを含む多くのプロモーションが接触してきたようです。

彼の予想では7月頃にボクシングで試合をする可能性が高いということですが、次の契約ではもっと尊重される必要があるとし、今回の決断を後悔しないようにしたいと語りました。

「少なくとももっと敬意を払わなければならないと思う。それがとても重要なことだ。自由が欲しい。自由を手に入れ、運命をコントロールする必要がある。自分のことは誰にも決めてもらいたくはない。俺は自分で決められるだけの男だと思うし、今のところ全然ダメな仕事はしていないよ」

「怖いのは後悔だけだ。それだけが本当に怖いんだ、後悔することがね。だから後悔しないように、いつも自分の力でできることは全てやるようにしている。これについては後悔しないように感じるよ」