インタビュー・コメント

ホルヘ・マスヴィダル「ウスマンは出場するのが早すぎた」

UFC286ではウェルター級チャンピオンのレオン・エドワーズがカマル・ウスマンに判定で勝利し、タイトル防衛に成功しました。

昨年8月にウスマンがエドワーズにノックアウト負けで敗れたことでタイトルを失い、この試合はそのときの再戦となりました。

UFC287でギルバート・バーンズと対戦するホルヘ・マスヴィダルは『The Joe Rogan Experience』でUFC286の感想を聞かれ、ウスマンはこの試合で精彩を欠いていたと感想を述べました。

「少し物足りなさを感じるね。ウスマンはおそらくいつものようにアクセルを踏んでいる姿は見られなかったと思うから、この試合に挑むのは早すぎたのかもしれません。いつも思うんだけど選手がノックアウトされたとき、ボクシングのベテランから学んだことなのだが、脳と自信を回復させる必要がある。そうしないとノックアウトされるかもしれないと思ってブレーキを踏んでしまい、自分を疑ってしまうかもしれないからだ。だから彼は少し早すぎたのかもしれない。確かに彼はレオンよりも様々な面で優れた選手だとは思うけど、今はレオンに軍配が上がっているようだね」

マスヴィダルは当時ウェルター級チャンピオンだったウスマンに2回挑戦し、2度目はノックアウト負けとなりました。

マスヴィダルはその後約1年間試合をしなかったものの、これはコーチとともに復帰の準備を万全にするためだったと語りました。

「8~9ヵ月くらいかな。もしかしたらもっと長いかもしれない。全てのコーチが俺にそうすることを望んだし、それにキャリア初のKO負けだった。体はもう治っていたし、脳も治っていたけど心もちゃんと治してくれということだったんだ」

マスヴィダルはウスマンにノックアウト負けとなった2戦目からまだ完全には立ち直っていないと語りました。

「まだ立ち直れていないよ。ウスマンの脳みそを引き裂いてやりたいね。何か恨みがあるわけじゃなく、ただあそこで彼をやっつけたいんだ。俺はこれまで一度もノックアウトされたことがなく、多くの選手と戦ってきた。さっきも話しましたけど、イーブス・エドワーズなど素晴らしいストライカーと戦ってきたが、俺をノックアウトするまでに至ったことはなかった。ウスマンをディスるわけではないが、彼をこれらの偉大なストライカーたちと同列に扱うことはできないね」

「彼はいろいろなことを上手くこなせる素晴らしい選手だ。初めての対戦で6日前のショート・ノーティスでアブダビへ行き、彼の最高のパンチをもらったけど、こいつは絶対に俺をケガさせることはないと感じたよ。そして彼と5ラウンドを戦った。だから最初の試合から9ヵ月であんなにパワーアップしたのは、俺にとっては異常なことだったんだ。非現実的で、不自然な感じだった。なぜなら最初の試合で彼の最高のパンチを5ラウンドにわたって受けたけど、俺を傷つけることなかったし、揺さぶられることもなかったからね。それが2試合目ではびっくりするほどの打撃だったんだ」

UFCのダナ・ホワイトは次のウェルター級タイトル挑戦にコルビー・コビントンを明言しているものの、マスヴィダルはエドワーズが自身と戦うことを望んでいると主張しました。

「コルビーをスキップするのは間違いないね。レオンが何よりもそれを望んでいる。俺と彼には歴史があり、一緒にあのケージに入ればペイパービューを最も多く売ることができるから、彼は何よりもそれを望んでいるんだよ」