インタビュー・コメント

ギルバート・バーンズ「マスヴィダルに発言を謝罪したい」

UFC287でホルヘ・マスヴィダルに勝利したギルバート・バーンズは、試合後の記者会見でマスヴィダルに対してローションを塗って体を滑りやすくしていたと批判しました。

試合から数日経った今、バーンズはマスヴィダルに対して批判したことを謝罪しました。

バーンズは『MMA Fighting』に次のように語りました。

「正直、試合直後はその場のノリでやっていた。彼を非難するのは間違いだったと思う。今ホルヘは引退して、もう戦っていないんだ。俺は試合の中で名指しして言い訳をするような人間にはなりたくない。自分の発言に対してホルヘに謝罪したい。彼はいつもより滑りやすかったと思うけど、名指しして彼がやったとは言えない。だからホルヘと彼のチームに謝りたいんだ」

「俺は文句を言ったり、言い訳をしたりするような男ではない。彼が何かをしたのであればそれはそれでいいのだが、彼がしたことを100パーセント確信しているわけではなく、100パーセント事実として彼がやったことはわかっていると言って謝罪する。いや、ホルヘと彼のチームに謝るよ。彼は52試合をしたレジェンドだ。UFCで多くの試合をした。ただあのことは取り消したい。俺は間違いを犯したと思う。ただその場のノリだった。フィニッシュできなかったのが少し悔しかったんだ。ホルヘとはクールだし、面倒を起こしたくない。彼は自分の仕事をしたのだから、俺の謝罪を受け入れて欲しいね」

バーンズは試合中に見せたマスヴィダルの姿勢を称賛しました。

「彼は戦えるし、とても頭がいい。そういうときに完全に集中していたのは良かったし、そうでなければ、もしかしたら夢中で前に進んでしまって捕まってしまうかもしれない。時々相手の反応を見るためにテクニックを入れるのだが、そのたびに反応があったような気がする。彼はただ隠れて待っていたのではなく戦いに参加したんだ。そこが彼に感銘を受けたところだね。彼は常に戦いの中にいた。本物のファイターだよ。疑心暗鬼になったり、あきらめたり、そんなことは一切彼の頭になかった。15分間良い状況でも悪い状況でも常に戦っていたんだ」

ホームタウンだったマスヴィダルを相手にすることは簡単なことではなかったと試合を振り返って語りました。

「怒ってはいないけどフィニッシュができなかったから、自分ではあまり満足していないが、いろいろと考えることがあるよ。試合を支配していたから、その分少しはリラックスできていた。テイクダウンを試みても全て成功させた。彼はテイクダウンのディフェンスでよく知られている選手だ。彼は立ち上がろうとしていたけど、俺はグラウンドでとても良いコントロールができたね。テイクダウンも打撃も良かったから、パフォーマンスには満足しているよ」

「俺はアリーナでは大きなプレッシャーにさらされ、ブーイングを浴びていた。そのような状況に対処するのは簡単なことだと思っていた。でも簡単ではなかったね。でもパフォーマンスには満足しているよ。フィニッシュできなかったから、10点満点とはいかないが満足はしているんだ」