ベラル・ムハマッドは次の試合にウェルター級チャンピオンであるエドワーズとの対戦を望んでいるものの、UFCはコルビー・コビントンをタイトル挑戦者として予定しています。
エドワーズとムハマッドは2021年3月に対戦したものの、第2ラウンドにエドワーズのアイポークによってムハマッドが試合続行不可能となり、ノーコンテストとなっています。
ムハマッドは『UFC Unfiltered』のインタビューで、タイトル戦を組まれない理由について語りました。
「あのレオン戦の(ムハマッドが取れなかった)第1ラウンドとは関係ないと思う。あの試合以来、トップ10の選手と対戦して4勝0敗だ。わからないけど、ダナ・ホワイトがコルビーを好きなのか、UFCが彼の中に何かを見出しているんだと思う。俺は彼がスーパースターだとは思っていないよ。彼がPPVを売ったのは、マスヴィダルやカマル・ウスマンのおかげだと思う。彼とは何の関係もないと思うよ」
「レオンはあまりしゃべる人じゃない。トラッシュトーカーでもないし、メディアにもあまり出ない男だ。そして彼らはコルビーが彼よりもこの試合を盛り上げようとして、レオンにある種のスター性を与えるかもしれないということもわかっているんだ。ネイト・ディアスのような選手を出して、彼をスターにしようと頑張っているのだと思う。彼らはマスヴィダルのようなことをしようとしたのだが、彼はそういったエネルギーをどう受け止めればいいのかわからないんだ。彼は戦うことで話をしようとする。でもこれはエンターテインメント・ビジネスだ。トークやファンとの接し方などいろいろなことを知らなければならない。彼はそういうことをしないと思うね」
3月に行われたUFC286では、母国イギリスでエドワーズがカマル・ウスマンに判定で勝利しました。
ムハマッドはこの試合について、エドワーズが強かったというよりも、ウスマンの調子が悪かったと語りました。
「俺にとってレオンが成し遂げたことはあまり重要ではない。カマルがいつもみたいに洗練されていないというか、自信がないように見えたよ。彼はノックアウトされた後、あまりにも早く復帰しすぎたと思う。 俺はこれまで自分をノックアウトした相手と再戦したことがあるけど、メンタル的に違うし、このメンタル的なハードルを乗り越えなければならない。だが6ヵ月後に再び対戦することになったとき、彼の立ち上がりはとても遅かったと思う。何をするにも躊躇してしまう。彼のレスリングもなかった」
「レオンが良かった場面もあったけど、ほとんどはカマルがいつもより良い状態じゃなかったということだと思う。俺が見る限りどっちが勝ってもおかしくはなかったし、あの試合は非常に接戦だった。カマルは出るべきじゃなかったね。カマルはまだやれる力を持っていると思う。ただあの試合の間に、別の試合をやるべきだったんだ」