インタビュー・コメント

アデサンヤ「デュ・プレシがウィテカーに勝って欲しい」

7月8日にラスベガスのTモバイルアリーナで開催されるUFC290では、ロバート・ウィテカー対ドリカス・デュ・プレシのミドル級マッチが行われます。

ミドル級チャンピオンのイスラエル・アデサンヤは、すでにランキング上位選手に勝利しており、ランキング6位にいるデュ・プレシとはまだタイトル防衛戦を行っていません。

アデサンヤはナイジェリア出身、デュ・プレシは南アフリカ出身で、同じアフリカ出身の2人ですが、もしデュ・プレシがウィテカーに勝利すれば、ミドル級タイトル戦が実現する可能性があります。

アデサンヤは『The MMA Hour』に出演し、9月にオーストラリアのシドニーで開催されるUFC293で、デュ・プレシを相手に防衛戦を行いたいと語りました。

「俺は(デュ・プレシが)第1ラウンドでこの試合に勝つと考えている。そして彼が勝ったときには、9月に彼と戦えるようにするつもりだ。ケガをしたとか、そういうくだらないことは一切ない。9月にシドニーで戦うんだ。というのもロブ(ロバート・ウィテカー)はロブだし、何ならロブならもうプランがあるんだ。でも本当に勝つのがDDP(ドリカス・デュ・プレシ)であることを望んでいるよ。なぜなら彼に俺が誰なのかを見せつけれるからね」

アデサンヤとデュ・プレシの因縁は、アフリカ出身のUFC選手であるアデサンヤやカマル・ウスマンが現在アフリカ以外を拠点に活動しているのに対して、デュ・プレシはアフリカに住んでトレーニングをしているため、アフリカとの結びつきが強いと主張したことから始まりました。

アデサンヤはデュ・プレシの主張に反論しています。

「もう一度言うよ。俺は彼の民族性を疑ったことはない。植民地化などそんなことはどうでもいいんだが、彼がアフリカ人ではないと言ったことは一切ない。彼は南アフリカで生まれたんだし、そのことに疑問を持ったことはない。でも彼が『誰が本当のアフリカ人かわかっている、自分はアフリカの空気を吸っているんだ』というようなことを言ったのは事実だし、俺、フランシス(ガヌー)、カマル(ウスマン)の黒人らしさ、アフリカ人らしさをどうやって疑うつもりなんだ?お前は一体何者なんだ?だから俺がそれをさらけ出す必要があった。彼を教育したいんだ」

アデサンヤは過去にデュ・プレシと一緒にトレーニングしていた経験を思い出しています。

「面白いことに、以前にも一緒にトレーニングをしたことがあるんだ。彼をぶっ飛ばしてやったよ。彼は1ラウンド目でこの俺にレスリングを仕掛けてきたんだ。いいヤツだったよ。彼がUFCに来たとき、実は応援していたんだ。UFCに別のアフリカ人がいるって思ったし、それを俺のYouTubeで見つけることができると断言する。だから彼が出てきて傲慢にも俺に疑問を抱き始めてきたとき、このクソ野郎は誰だ?って思ったんだ。だからこうなったら、彼を拷問してやるよ」

9月にデュ・プレシ戦を実現させるためには、ウィテカー戦をケガなく勝利する必要があります。

それでもアデサンヤは実現可能だと語っています。

「1ラウンドにおまじないを使ってドリカスの勝利で決まりだ。必ずその試合を実現させる。難しい願いだけど、祈っていれば何とか実現できるよ」