インタビュー・コメント

イスラエル・アデサンヤが空港で逮捕された事件を振り返る

UFC281でイスラエル・アデサンヤはアレックス・ペレイラに敗れたことで、それまで保持していたミドル級タイトルを失うことになりました。

そしてその後ニュージーランドへの帰国のためにJFK空港にいたとき、逮捕されることになりました。

アデサンヤが逮捕された理由は、所持していたメリケンサックが発見されたからでした。

アデサンヤは『The MMA Hour』に出演し、空港で拘束されたときには、警備員に上手く対処されたことを語りました。

「人生は不思議なものだね。ベルトを失ったかと思えば、空港に行って逮捕される。独房に入って最初にしたことは15分間の瞑想だった。(独房にいたのは)45分くらいだったかな。彼らはみんな、ここで何しているんだ?って感じだった。みんな『イスラエル、何があったんだ?できるだけ早くここから出してあげよう』って言ってくれたんだ。それが人生だ。こういう経験は好きだし、良いことも悪いことも、全ては自分のために起こるんだ」

「独房に座って、壁に描かれた落書きを見て、これはクレイジーだと思ったのを覚えているよ。数日前までマディソン・スクエア・ガーデンで戦っていたのに、今は空港の独房にいる。そこに座ってただ瞑想して、もう一度精神の統一を図ったんだ。そこからは何をするか考えたよ」

今回の事件によってアデサンヤは、ファンからのプレゼントを受け取ることに慎重になったと明らかにしました。

「だから今はファンからのプレゼントは受け取らないようにしている。また中には変な人もいるかもしれない。でもファンのみんなは最高だよ。俺がプレゼントを受け取っていることがわかると、古いスウェットを持ってきたりするようになったんだ。でもこれは俺のファッションじゃないと言い訳して返している。それはそれとして、ともかく素晴らしい体験だった。今となっては人生のストーリーの一部だ。逮捕されて手錠をかけられてしまったんだからね」

アデサンヤはニュージーランドにいた頃に警察から手錠をかけられた経験があったもの、そのときは起訴されることはなかったと語っています。

「2010年にオークランドのクイーン・ストリートにあるバーガーキングで、俺と4人の男たちがケンカをしたんだ。彼は俺の友人の彼女に嫌がらせをしていたから、俺がそれらを対処した。ストリートファイトでは絶対にケリを入れてはいけない。なぜなら相手の男をぶちのめしてしまうからだ。警官が来て俺を手錠で拘束し、歩いているときにメリケンサックを持った男が俺に殴りかかろうとしてきたんだ。俺は立ち止まると、彼は振りかぶったものの失敗してしまった。だから俺には前科がない。というのも警官は映像を見たからだ。俺は自分や友人とそのパートナーを守ったんだ。でもアメリカで逮捕されたのはこれだけだし、世界中のどこでも逮捕されるのはこれが最後だと思うよ」