UFC290ではドリカス・デュ・プレシがロバート・ウィテカーを相手に2ラウンドTKOで勝利し、ミドル級ランキング1位となりました。
ウィテカーにとっては厳しい敗戦となりましたが、YouTubeチャンネルでこの試合を振り返りました。
「ベストを尽くし、キャリア最高のパフォーマンスをするつもりで臨んだのに、結果的にはキャリア最悪のパフォーマンスになってしまった。負けたことで一番つらいのは、もっとうまくやれるはずだったことだ。パフォーマンスを発揮できなかった。多くの選手が話しているとき、怖いのか?と質問される。いやいや、対戦相手が怖いとか、やられるのが怖いとか、ケガをするのが怖いとか、そういうことでは決してない。失敗するのが怖いんだ。この4ヵ月間、1日4時間、週7日ジムでトレーニングしてきたことを何も発揮できないことへの恐怖だ。何ヵ月もこの試合に向けて打ち込み、ボクシング、柔術、グラップリング、レスリングのコーチなど、さまざまなコーチと一緒に練習してきた。なのに俺は試合に出て何もできなかった。全く何もね。負けただけでなく、自分が取り組んだことが何もできなかったことが腹立たしい。ドリカスはトレーニングをして、戦う準備をして現れた。それが大部分だろう?そして俺は何もできなかった。おかしな仕事だよ」
ウィテカーはドリカスに敗れたことでさらにタイトル戦線を離れてしまったものの、この敗戦をモチベーションに変えると語っています。
「それが現実だよ。この試合は、俺が次のレベルに進むために必要なものだったと信じている。目標を達成することを手助けしてくれる試合だった。二度と負けることなくキャリアを終えたい。ここから無敗でキャリアを終えたいね。そしてこの試合はある意味、本当に自分を解放するために必要な警鐘だったし、いずれはそうなっていたであろうことに対処するために必要なものだと信じている。スピード、運動能力、直感、視力、そういったもののおかげでキャリアを通じて切り抜けることができたものがたくさんあるんだ。10ヵ月、11ヵ月も試合間隔を空けて、あれだけ頑張ったのにステージに上がっても何もできないなんて、本当にがっかりだよ。イジーとの2戦目は負けたけど、少なくともトレーニングしたことはやることができた。だから今回の試合は何もできなかったし、コーチを失望させたんだ。コーチはそんな風に思っていないだろうけど、俺はそう思っている。コーチを失望させ、ファンや友人も失望させた。もう二度とこんな思いはしたくないから、この感情をエネルギーにしているんだ。こんな形でキャリアを終えたくはない。もう二度とこんな経験はしたくない。そしてもうこんな気持ちにならない唯一の方法は、ジムに戻ってガムシャラにトレーニングして、遅かれ早かれオクタゴンに復帰することだ。タイトル戦はさらに離れてしまった。でもそれを変えることを目指しているよ」