インタビュー・コメント

ビセンテ・ルーケ「ケガを乗り越えた特別な勝利だ」

週末に開催されたUFCファイトナイトのメインイベントでは、ビセンテ・ルーケがハファエル・ドス・アンジョスに判定で勝利しました。

前回の試合の後に脳出血を起こしてキャリアが突然終わりを告げる可能性もあったルーケにとっては、1年ぶりの復帰戦となりました。

復帰戦に勝利したルーケは試合後の記者会見で、今回の勝利について語りました。

「自分にとって最も素晴らしい勝利を手にしたような気分だよ。人生でたくさんの変化があった。フロリダに引っ越し、家族を移し、新しい生活を始め、ただひたすらトレーニングをしてケガを乗り越えてきた。最初の頃は、またこういったことができるのかどうかもわからなかったけど、その後出場する許可が降りた。そしてトレーニングキャンプを経て、ハファエルのようなレジェンドと戦うことになった。特別な勝利だ。素晴らしい気分だよ。今となっては、すべての決断と私を助けてくれた周りの人たちのおかげで、正しい行動ができ、勝利を手にすることができた。素晴らしいことだね」

ルーケは元ウェルター級チャンピオンのカマル・ウスマンと一緒にグラップリングの練習をしたことが、勝利に導いた準備の重要な要因だったと語っています。

「カマル(ウスマン)からは『お前はいつもウェルター級で戦っているから、もっとビッグになれるし、強くなれるよ』と言われたんだ。それがあそこで感じたことだ。彼が打撃をすると私が詰めて、彼に体重を預けると彼が大きな力で私を動かしているのを感じた。70%くらいで彼をコントロールしていたけど、それでも彼にプレッシャーをかけて攻撃することができたね」

「期待通りの試合はできたよ。彼ほどタフな選手はいないと思っていた。あそこではレスリングのあらゆる応酬で自分が圧倒していると本当に感じていたんだ。スタミナもそこそこだと感じた。彼のコーチが『彼も疲れているんだ』と話しかけているのが聞こえたよ。私は疲れていなかったし、それからパンチを打ち始めたら、私にクリンチしようとしてきたね」

「もう一つ心配していたことがあった。あの一発を食らう前は、自分がどう戦えばいいのかわからなかった。でもあの一発でスイッチが入ったんだ。だからここにいるんだし、準備はできているよ」