インタビュー・コメント

イスラエル・アデサンヤ「次はデュ・プレシになるとは限らない」

UFC293のメインイベントでは、イスラエル・アデサンヤ対ショーン・ストリックランドによるミドル級王座戦が行われます。

当初はロバート・ウィテカーに勝利したランキング1位のドリカス・デュ・プレシがタイトルに挑戦するものと思われていましたが、デュ・プレシがUFC293に出場しなかったことから代わりにストリックランドが挑戦することになりました。

UFCのダナ・ホワイトはコンテンダー・シリーズ終了後の会見で、次のミドル級タイトル挑戦者はデュ・プレシになるかと聞かれました。

しかしホワイトは、「私がどれだけ試合を断る男が好きか知っているだろう?わからないね。土曜日に何が起こるか見て、それから考えよう」と次の挑戦を明言しませんでした。

チャンピオンのアデサンヤは今週行われたメディアデーで、必ずしも次はデュ・プレシになるとは限らないと語りました。

「ドリカスはゲームのやり方を知らない。いいか、ランキングだか何だかにあぐらをかいて、それを自分のものにしたつもりになってはいけない。これがUFCだ。UFCの歴史を振り返ってみれば、何が起こるか分からない。だから彼は上手く立ち回っているつもりだったが、俺がやろうと思うまでにあと2回は戦わなければならないかもしれない。だが彼が決めるんじゃない。俺が決めるんだ。それを理解してほしい。だから待っていてもいいが、もし俺が決めるなら、彼ではなく(UFC294で対戦する)コスタとカムザット(チマエフ)でどちらが勝っても(タイトル挑戦権を)与えるかもしれないね」

アデサンヤ2020年に当時キャリア13勝無敗で勢いがあったパウロ・コスタと対戦しましたが、2ラウンドTKOで勝利しています。

今回トラッシュトークを仕掛けてきたストリックランドに対し、アデサンヤは当時のコスタを比較しました。

「またかという感じだよ。ホテルで(コスタを)見かけ、彼をチェックして『いい体してるね』って言ったら、試合前のあのエネルギーは消えてしまった。すべてはカメラとショーのためだ。なぜなら俺はマネージャーとすぐそこにいて、警備員もいなかったからだ。そのときは仲間も連れていなかった。俺とマネージャーだけだった。あのエネルギーを出したいなら、あの場で出せたはずだ。こいつらは偽物だよ。目の敵にされるのがわかっているからこそ、やらない男というのがいるんだ。あの試合前やUFCデビュー前は、暴れようとするエネルギーを感じていた。そういう雰囲気がある。彼らは本当は戦いたくないんだ。ただ戦いたいように振る舞っているだけだね。そのエネルギーは良く知っているし、俺は戦うことだ大好きだ」

アデサンヤはストリックランドとコスタのファイトスタイルも比較しました。

「彼はサンドバッグのような相手と相性がいい。映像を巻き戻してみてよ。UFC253では、パウロ・コスタについても同じことを言った。これは俺のエゴじゃない。事実を的確に話しているだけだ。パウロは人間サンドバッグのような相手と相性がいいと言ったんだ。ショーンの前回の試合を見てみればいい。彼は人間サンドバッグ(アブス・マゴメドフ)と戦っていた。ただ立っているだけで、ボコボコにされたんだ。言っただろう、パウロは俺をとらえられない。俺はいずれ彼をとらえる。彼をノックアウトしてやると言って、その通りに実行したんだ。これは事実だ。繰り返すが、俺は何度これをやっただろう?デジャブだよ。こういうのも楽しい部分もあるが、俺が本当にやりたいのはただ戦うことなんだ。戦ってアピールしたいし、チームが俺の前で喜んでいるのが見たい。それがすべてだよ」