UFC305のメインイベントでは、ドリカス・デュ・プレシ対イスラエル・アデサンヤによるミドル級王座戦が行われます。
UFC305カウントダウンの番組内で、デュ・プレシのコーチであるモーン・ヴィッサーが、トレーニング中にミスをした選手にテーザー銃を使用していました。
この映像に対する反応は様々なで、コーチが撮影のためにテーザー銃を持ち出したと考える人もいれば、普段から使用していることに衝撃を受けた人もいます。
デュ・プレシはメディアデーで、コーチの変わったトレーニング方法について質問されました。
「つまりただ世界チャンピオンになったわけじゃない。みんなこのキャンプで新しいことをやっていると思ったんだね。全然違うよ。おそらく2年半以上、彼は100%チームの一員だった。でも撮影したことはなかったよ。なぜかはわからない。今ならたぶん理由がわかる。世界の他の人たちにとっては、クレイジーに見えるかもしれないからね。コーチはよく我々にレッグキックを使っていたんだ。彼のレッグキックはとても強い。彼が何度か注意した後でもミスが続くようならね。でもそれではトレーニングから外れてしまう。トレーニングから外れるわけではないが、コーチのレッグキックはとても強いから、2~3日はトレーニングが難しくなってしまうんだ。だからテーザー銃の方がずっといい。テーザー銃はその瞬間はもっと痛いけど、すぐに終わるからね」
「(いつからテーザー銃が導入されたか)正確な瞬間は覚えていないよ。キャンプでジムに行くと、彼が『これだ』と言ったんだ。私はただ『いいね、これで決まりだ』って。みんなは『ダメだ、ダメだ』って笑っていたけど、私がみんなに『やめた方がいい。コーチのことは12年前から知っているが、これからはテーザー銃でやられるんだ。その考えに慣れた方がいい』って言ったよ。実際古いテーザー銃に慣れてしまったから、テーザー銃を新しくしたんだ。彼は効果がないことをわかっていた。実際に自分にテーザー銃を当ててみて、『最悪だがそれほどじゃない。もっと強いのを買ってくれ』ってね。だから今は大きいのを使っているんだ。ちゃんとしたやつだよ」
デュ・プレシはテーザー銃を使うコーチであっても、トレーニング方法を支持しています。
「彼は人々を攻撃するためだけにただ歩き回っているわけではない。警告するんだ。すぐにテーザー銃を使うわけじゃない。南アフリカのふせんとでも呼ぼうか。彼は『ドリカス、君の手は高さが足りない、顔を覆っていない』って言うんだ。たとえ手が顔に近いと感じても低すぎる。もしくは、足が正しい位置にないからこうする必要があるとか、ベースが正しくないとか、背をそらせすぎているとか何でも言ってくる。あごが無防備とかね。彼は警告して、また警告して、3度目には『2度警告しただろう、うつぶせになれ』って言うんだ。うつぶせになって足元にテーザー銃を打ち込む。彼は『どこが悪かったのかを言ってくれたらテーザー銃を打たない。何が悪かったんだ?』と尋ねてくる。私が『手が下がっていたから?』と言うと、彼はそうじゃないと言ってテーザー銃を打ち込み、何が悪かったのかを教えてくれる。つまり良い注意喚起になったということだよ」