元UFC王者ショーン・ストリックランドに思わぬ“リング外のジャッジ”が下された。2025年6月、ネバダ州で開催されたTuff-N-Uffの大会中、観客があ然とする騒動が発生。ストリックランドはセコンドとして参戦していたが、試合後にケージへ乱入し、相手選手を実際に一発殴ってしまう事件を起こした。
問題の発端は、チームメイトのマイルズ・ハンシンガーとルイス・ヘルナンデスの一戦。ヘルナンデスがギロチンチョークで勝利し、その直後にプロレス流の“股間振りパフォーマンス”でセコンド陣を挑発。これに感情を爆発させたのがストリックランドと、同じくセコンドのクリス・カーティスだった。二人は即座にケージインし、ストリックランドはパンチをヒット。カーティスももみ合いになったが、直接的な暴力行為はなかった。
この騒動に対し、ネバダ州アスレチック・コミッションは厳格な処分を決定。ショーン・ストリックランドに対し6か月の出場停止と5000ドルの罰金、さらに関係弁護士費用157.04ドルの支払いが命じられた。ただし、コミッション公認のアンガーマネジメント講習を修了すれば、出場停止は4か月半(10月中旬まで)に短縮される見込みだ。委員長であるダラス・ハウンは「ストリックランドが自ら責任を認め、円滑に解決したこと」を高く評価し、騒動収拾に大人の対応を称賛した。
クリス・カーティスにも2500ドルの罰金と弁護士費用の負担、そして正式な戒告が下された。両者を挑発した張本人のルイス・ヘルナンデスは「罰は望んでいない、遺恨も全くない」とスポーツマンシップを発揮した。
トラブルは起きたが、ストリックランドが謝罪し、素直に処分を受け入れたことで、復活への道も明るい。怒りも情熱も“本気すぎる男”ならでは――だが今度はリングの中で自分の強さを証明してほしい!ショーン・ストリックランド、そしてカーティスの次なる熱い戦いから、今後も目が離せない!